日本語文字起こしツールの特徴と精度要点とまとめ

今回の日本語の会議文字起こし検証では、録画された3つの会議を対象に6つの音声認識ツールをテストしました。その結果、tl;dvが200点満点中189点で、総合最高スコアに輝きました。

次いで好成績を収めたツールは、Notta(166点)、Rimo(140点)でした。

tl;dvは、文字起こしの精度はもちろん、要約などの実務的な分野で優れており、単なるテキスト化にとどまらない、トランスクリプションの質を高める多くの便利な機能も備えています。また、発言者、固有名詞を正確に認識できるのが特徴です。

目次

日本語の会議文字起こしツールは、日本語で日々の会議や業務を行う人々にとって、きわめて有用なツールです。

実際の会議では、複数の参加者による発言が交差し、時には英語由来のビジネス用語も交えスピーディに進行します。現在、市場には多種多様な文字起こしツールが存在しますが、何よりも重要なのは、その会議がいかに正確に記録されるかという点です。

本記事ではtl;dvの日本語でのパフォーマンスを検証するため、市場の主要な5つの競合ツールと比較しました。検証対象は以下の通りです。

    1. Rimo
    2. Tactiq
    3. CLOVA Note(Naver 社)
    4. Notta
    5. グーグルGemini

今回の検証では、すべてのツールに全く同じ音声素材を使用し、4つの評価項目ごとにスコア判定を行っています。

各ツールの文字起こしと要約データを LLM(大規模言語モデル)で採点した後、さらに日本語のネイティブスピーカーによる検証チームが、匿名形式で最終的な評価を行いました。

検証結果は以下の通りです。

ティア満点tl;dvRimoTactiqClovaNoteNottaグーグルGemini
文字起こしの機能と精度65605726335739
実践的な会議での品質45452430243817
機能と特徴72664746325911
信頼性、セキュリティ、価値1818121261215
総合スコア2001891401149516682
順位 134526

日本語での会議における文字起こしの機能と精度

本データは、同一の日本語音声を用いて6つのツールの文字起こし精度を比較した結果です。まずLLM(Anthropic社のClaudeおよび OpenAI社のChatGPT)による採点が行われ、その後、ツール名非公開で日本語ネイティブがブラインドテストを実施しました。

指標 評価方法 tl;dv Rimo Tactiq ClovaNote Notta グーグルGemini
言語の正確性 ネイティブスピーカーによるブラインド言語精度評価 20/20 20/20 8/20 12/20 20/20 16/20
言語固有の認識 発音符号、句読点、地域特有の方言、コードスイッチング 16/20 16/20 8/20 8/20 16/20 12/20
文字エラー率(CER)による評価 公式トランスクリプトや基準テキストと比較して算出 5/5 4/5 2/5 2/5 5/5 1/5
固有名詞検出 会話全体における人名、企業名、地名の認識 5/5 4/5 2/5 2/5 4/5 2/5
数字、日付、通貨 言語特有の数値、日付、金額の表記形式 4/5 4/5 3/5 3/5 4/5 4/5
専門用語の初期認識 追加学習前の業界用語や略語の認識 5/5 4/5 2/5 2/5 4/5 3/5
句読点と文章の区切り テスト実行時のデータでの、適切な文末と段落分けの評価 5/5 5/5 1/5 4/5 4/5 1/5
文字起こしの機能と精度の小計 60/65 57/65 26/65 33/65 57/65 39/65

6つのツールを評価した結果、tl;dv が小計60点で、最高精度を記録しました。

RimoとNottaが 57点で続き、Google Geminiが39 点、Clova Noteが33点、Tactiqが 26点となりました。

tl;dvは言語の正確性、固有名詞および人名認識の精度、また追加学習前の専門用語の認識において首位を獲得。言語固有の認識や、数値、日付、通貨、および句読点と文章の区切りなどでも優れた結果が証明されました。

固有名詞検出

今回の検証でテストした項目の一つに固有名詞検出があります。広く知られている名前や専門用語をどれだけ正確にテキスト化できるかを評価する指標です。今回使用した音声の中には、tl;dvなどの企業名が含まれていました。

tl;dvは、自社名をセミコロンも含めて正確に文字起こしすることができたのに対し、他のツールの多くがTLDVと認識するなど、完璧な精度には至りませんでした。一方で、例えばCLOVA Noteでは pldv、gldv、dvなどさまざまな誤変換を起こすなど、完全に間違って表記されるケースもありました。

この傾向は、他のブランド名や人名の認識においても同様に見られました。多くのツールでは、テキスト全体で固有表現に一貫性がない状態で、既存の名称を正しく認識できるツールでは、地名や人名、企業名などが言及される場面でも精度を維持できる傾向があります。
今回のテストでは、全6ツールの中でtl;dvが最高スコアを記録しました。この高い一貫性は、文字起こしテキスト内の他の固有表現でも発揮されており、会話中に出た人名についても、tl;dvは正確に認識することができました。

文字エラー率(CER)

さらにサードパーティソースからの検証済みデータを用いて、4つ目のテストを実施しました。これは、音声認識(ASR)の評価における基礎的な指標である文字エラー率 (CER)を算出するためのものです。このCERテストにおいて、tl;dvは0.8%という驚異的な高スコアを記録しました。Nottaもそれに僅差で続きました。比較として、Rimoは1.5%、Tactiqは7.7%、Clovaは7.8%、Geminiは10.8%でした。なお、Geminiについては会議中にエラーが発生したため、より短い録音データに基づく評価となっています。

発言者識別

発言者名を識別できるツールは、tl;dvのみでした。 複数人が参加する会議では、この機能の有無が文字起こしデータの使いやすさを大きく左右します。同等の精度を持つRimoに発言者識別がないのに対し、tl;dvが優位に立っている理由はこのためです。

競合ツールの検証結果

次点のRimoも高い精度を示し、文章の区切りも良く読みやすい仕上がりでした。発言者識別がないこと、製品名を「TLDV」と誤変換した点が主な課題です。

Nottaも段落分けが明確で優れていましたが、ネイティブスピーカーの検証によると、文章の1ブロックが長くなる傾向があるとの指摘がありました。

Clovaは文章の改行は適切だった反面、文字起こしの精度自体が不十分で、製品名表記の一貫性に乏しく、認識機能に課題が残る結果となりました。

Tactiqは基本性能に課題があり、発言者識別がうまく機能せず、1人の発言が何人分にも分割されて表示されました。全体的に精度が低く、検証した6ツールの中で最下位でした。

Google Geminiに関する補足

今回は録画済みウェビナーを使用したため、Geminiの標準機能であるGoogle Meetへのリアルタイム接続での検証は行っていません。代わりに、有料アカウントからM4Aファイルを直接アップロードして検証しました。結果、録音の一部しかテキスト化されず、音声が聞き取りにくい部分では文字起こしの質が低下し、不完全な仕上がりとなりました。ちなみに、Nottaでは同ファイルが正常に処理できたため、データ側の問題ではないことが分かっています。

さらに4つ目のテストとして、文字エラー率(CER)を測定するための Google Meetでのライブ検証を実施しました。会議中Google Geminiに接続したものの、途中で停止したため再接続が必要となり、結果として文字起こしデータが中途で途切れ、データの正確性を著しく欠く結果に終わりました。

こうした課題はありますが、検証の網羅性を考慮しGemini も比較対象に含めました。なお、音声内の英語のガイダンスを認識するなど、多言語への対応力があることがわかりました。

Gemini文字起こし
グーグルGemini

実践的な会議での品質

文字起こしの精度はもちろん、テキスト化されるデータや要約といった関連機能のクオリティも非常に重要です。今回の検証では、これらの機能がスムーズに動作するか、そして日常業務で実用できる品質であるかを評価しました。

指標 評価方法 tl;dv Rimo Tactiq ClovaNote Notta グーグルGemini
発言者識別の精度 実際の参加者に対して、正確な発言者数の特定と、発言の割り当てができるか 10/10 4/10 2/10 6/10 6/10 6/10
動作の安定性 セッションタイプ間の動作の安定性 10/10 10/10 6/10 9/10 10/10 2/10
要約の品質 要約の有用性と、原文言語を維持しているかを判定(借用語は許容) 5/5 0/5 4/5 0/5 4/5 0/5
ハルシネーション / 誤挿入率 音声にないテキストの創作、ループ、重複を判定(聞き間違いや音声の途切れは除外) 10/10 10/10 9/10 9/10 10/10 9/10
アクションアイテムの抽出 会議から引き出されたタスクやフォローアップ事項の品質判定 5/5 0/5 4/5 0/5 3/5 0/5
自動チャプター / セクション分け 要約において、会議が適切なセクションごとに分割されているかを判定 5/5 0/5 5/5 0/5 5/5 0/5
実践的な会議での品質の小計 45/45 24/45 30/45 24/45 38/45 17/45

6ツールのうち、実践的な会議での品質の全カテゴリで満点を獲得したのは tl;dvだけで、45点満点中45点を記録しました。続いて Nottaが38点、Tactiqが30点、RimoとCLOVA Noteが24点、Google Geminiが17点という結果でした。

このスコア差は、主に「実用的な日本語の要約を生成できたか」によるものです。検証プランで要約が出力されなかったツールは、要約の品質、アクションアイテム、セクション分けをすべて0点としました。これは初期状態で使える機能を評価した結果であり、上位プランなどで作成される要約の評価は含めていません。

発言者識別と割り当て

tl;dvは発言者数と発言の割り当てが正確で、満点を獲得しました。CLOVA Note、Notta、Geminiは平均的な精度、Tactiqは、同一人物の発言を何人分にも分割して認識し、最下位の結果となりました。

要約、アクションアイテム、セクション分け

この項目では、各ツールの評価が最も分かれる結果が出ました。tl;dv、Tactiq、Nottaで日本語要約が生成され、品質審査の結果tl;dvがトップとなりました。一方、Rimoは有料プランでのみ対応、CLOVA Noteは韓国語のみ対応、Geminiは非対応のため、今回の検証プランでは一律で加点なしとなりました。したがって、ここでの評価は要約の質というより、機能の有無を表しています。

機能と特徴

AI会議アシスタントは、単に会議メモを作成するだけでなく、文字起こしの質をさらに高め、会議前後のあらゆるタスクを効率化する多彩な機能を備えています。今回の検証では、特に重要な機能をピックアップし、それらが実際の業務にどれだけ貢献するかを重視して、評価の配点を調整しました。

指標 評価方法 tl;dv Rimo Tactiq ClovaNote Notta グーグルGemini
初期状態での発言者名識別 Meet、Zoom、Teamsで、発言者名を自動識別できるか 5/5 0/5 1/5 0/5 0/5 0/5
声紋認証 ユーザー本人の声紋データを学習させる機能があるか 5/5 0/5 0/5 0/5 5/5 0/5
ボットフリーの録画 会議にボットを参加させず、システムの音声から直接録音できるか 5/5 5/5 5/5 5/5 5/5 0/5
CRM同期 標準機能による自動同期に対応しているか 3/3 0/3 3/3 0/3 3/3 0/3
カスタムノート / テンプレート 固定された形式でのテキストではなく、要約形式のカスタマイズに対応しているか 3/3 3/3 3/3 0/3 3/3 0/3
カスタム語彙 / 固有名詞の学習 業界用語や略語の学習機能があるか 5/5 5/5 0/5 5/5 5/5 0/5
日本語UIへの対応 操作画面が日本語に対応しているか 5/5 5/5 5/5 5/5 5/5 5/5
連携ツールの豊富さ Slack、カレンダー、Zapier、API連携に対応しているか 3/3 0/3 3/3 0/3 3/3 0/3
処理速度 会議終了後、文字起こしが生成されるまでの時間 3/3 2/3 1/3 0/3 3/3 0/3
フィラー単語の検知 「えっと」等言いよどみ表現である「フィラー」を言葉の重複と誤認せず検知。過剰な修正を避け、発話通りのテキスト化を維持できているかを判定。 3/3 0/3 0/3 0/3 0/3 0/3
タイムスタンプの精度 タイムスタンプのタイミングが適切かをスポットチェックで判定 3/3 3/3 2/3 2/3 3/3 0/3
翻訳への対応 会議メモを翻訳できるか、また何カ国語に対応しているか 3/3 3/3 3/3 0/3 3/3 0/3
文字起こし内の検索 会議全体とライブラリ全体を検索するか 3/3 3/3 0/3 3/3 3/3 0/3
文字起こし編集対応UI 文字起こし完了後に、簡単に修正できるか 3/3 3/3 3/3 3/3 3/3 3/3
エクスポート形式 SRT、VTT、TXT、DOCX、および同等のファイル形式への対応 0/3 3/3 3/3 3/3 3/3 0/3
リアルタイム文字起こし 文字起こしが会議中にライブで表示されるか 0/3 3/3 3/3 0/3 3/3 3/3
対応会議プラットフォーム Zoom、Meet、Teams、Webexに対応しているか 3/3 3/3 3/3 0/3 3/3 0/3
モバイルアプリでのキャプチャ モバイルアプリ経由での対面会議を記録できるか 3/3 3/3 0/3 3/3 3/3 0/3
ネイティブMCPサーバー 公式MCPサーバーで、AIアシスタントから会議ライブラリを直接参照できるか 5/5 0/5 5/5 0/5 0/5 0/5
発言者識別の編集 文字起こし完了後に、発言者名の変更や再割り当てができるか 3/3 3/3 3/3 3/3 3/3 0/3
機能と特徴の小計 66/72 47/72 46/72 32/72 59/72 11/72

単なる文字起こし用ツールと、高度な会議特化型ツールを分ける機能は数多く存在しますが、tl;dvは全般的に最高評価を獲得しました。中でも、特に際立つ機能を2つご紹介します。

ネイティブMCPサーバー

まず1つ目は、AIが会議データに直接アクセスできるネイティブMCPサーバーです。対応ツールはtl;dvを含めて2つのみで、その他では未対応でした。この機能により、文字起こしデータを閉じたシステムに放置せず、チームがすでに導入している幅広いAIツールとシームレスに連携させることができます。

声紋認証

2つ目は声紋認証機能で、対応しているのはtl;dvとNottaのみでした。ユーザー本人の声を学習させるため、会議での話者識別がより正確になります。使用するたびに精度がさらに磨かれていく点が強みです。

信頼性、セキュリティ、価値

日本語の会議を記録するツールを選ぶ際、最も重要視すべき要素は、信頼性、セキュリティ、価値です。製品自体の性能や実用性が高ければ、これらの条件は十分に満たされますが、それ以上に大きな要因となるのが、企業が機密データをどのように扱うかという姿勢です。そこで今回の検証では、各ツールのセキュリティ体制、コンプライアンス、そしてデータ所在地に関する対応状況や方針について詳しく調査しました。

指標 評価方法 tl;dv Rimo Tactiq ClovaNote Notta グーグルGemini
データ所在地 / 地域ホスティング データ処理・保存場所を選択できるオプションの有無 3/3 3/3 0/3 0/3 0/3 3/3
セキュリティとコンプライアンス SOC2、ISO 27001、GDPR(EU一般データ保護規則) 3/3 3/3 3/3 0/3 3/3 3/3
ユーザー音声によるAIの学習 ユーザー音声によるAIの学習を回避しているか(学習なしが満点) 3/3 3/3 3/3 0/3 0/3 3/3
データ保持管理 録音および文字起こしの保存期間管理 3/3 0/3 0/3 0/3 3/3 3/3
料金の透明性 問い合わせ不要で、料金プランが一般公開されているか 3/3 3/3 3/3 3/3 3/3 3/3
無料プラン / 制限付き 無料プランが提供されているか(無料トライアルのみの場合は0点として評価) 3/3 0/3 3/3 3/3 3/3 0/3
信頼性、セキュリティ、価値の小計 18/18 12/18 12/18 6/18 12/18 15/18

この項目では、文字起こし機能だけでなく、データの取り扱い方法を評価しています。セキュリティやコンプライアンスを重視する日本の組織にとって、特に重要な判断要素となります。

オンデマンド型日本国内データ所在地指定

日本国内では、会議データを国内のサーバーに保管することに対する法的な義務付けはありません。ただし、個人データを海外に送信する場合には厳格な取り扱いが求められます。個人情報保護法(APPI)では、データを海外のサードパーティに転送する際、原則として本人の事前の同意が必要ですが、データを国内のプロバイダーに保管する場合はその同意義務が免除されます。そのため、多くの日本企業にとって、国内にデータを保管することは、社内規定や信頼性確保のための極めてシンプルな解決策となっています。

tl;dvはオンデマンドでの日本データ所在地に対応しているため、国内でのデータ管理を必要とする組織は、デフォルトの海外処理ではなく日本国内に会議データを限定して保管できます。

徹底したデータ機密管理

tl;dvは、セキュリティ体制の評価だけでなく、データの保存期間管理や、ユーザー音声データをAIモデルの学習に使用しないという点においても満点を獲得しました。総合的に見て、本ツールは会議データの社外流出を防ぎ、日本企業が求める高いセキュリティ基準を十分に満たす設計となっています。

日本語文字起こし精度の検証方法

今回の比較検証は、すべてのツールを公平に評価できるよう、厳格に管理された同一条件テストに基づいて実施しています。

使用した検証データ

比較の基礎となったのは、それぞれ約1時間の事前収録ウェビナー3本でした。コアファイルをダウンロードし、各ツールのアップロード機能を通じて処理を行いました。ほとんどのツールはMP4形式を直接受け付けましたが、2つのツールではアップロード前にM4A形式への変換が必要でした。3本のウェビナーすべてを、2つの形式のいずれかで6つのツールすべてに読み込ませ、CLOVAとGeminiについてはM4A形式でテストを行いました。

評価プロセス

生成されたものは、日本語のネイティブスピーカーである Mioko 氏、Oji氏、Hiromi氏によって匿名の状態で評価され、それぞれの優れた点やメリットが個別に採点されました。その後、スコアを集計して最終評価を算出しています。なお、機能や属性データは、一般公開されているドキュメントに基づきます。

ツールの選定

選定は、日本市場での知名度と普及度を基準に行いました。Geminiは録画ウェビナーなどの処理に適したデスクトップ版を採用し、Googleエンジンの実力を測るために選出しています。Tactiqは、日本市場への対応を公式に表明しているため対象に含めました。なお、今回CLOVAは、CLOVA Lineの韓国版にあたる CLOVA Naverを指しています。

各エンジンとプランの詳細

各ツールには、録音データを処理してテキスト化する独自のエンジンが搭載されています。それぞれに使用するバージョンがあり、複数のツールが同じ開発元のエンジンを採用していることもありますが、その調整方法はツールごとに異なります。また、多くのツールでは契約するプランのグレードによって提供されるエンジンが変わります。一方、tl;dvでは有料、無料アカウントに関わらず、すべての日本語の会議が同じエンジンで処理されるため、どのプランを選んでも一貫して高い精度を維持できます。

ツール ベースエンジン / ベンダー 自社開発またはライセンス エンジンタイプ プラン
Rimo 自社開発の日本語音声深層学習モデル。エディタおよび要約レイヤーのみOpenAI APIを使用。 自社開発(認識)、ライセンス(エディタ) ASR専用モデル 無料トライアル
tl;dv ElevenLabs ライセンス ASR専用モデル ビジネス
Notta 国内の非公開パートナー企業 ライセンス ASR専用モデル 有料プラン(1ヶ月契約)
Tactiq ライブ時は会議ツールのキャプションを使用。今回のテストではファイルアップロードのため、仕様非公開の自社専用エンジンで処理。 両方、一部非公開 プラットフォームのキャプション(ライブ時)またはアップロードASR 無料
CLOVA NAVER CLOVA Speech 自社開発(NAVER) ASR専用モデル 無料(韓国市場向けCLOVA Note)
グーグルGemini グーグルGemini 自社開発(Google) LLM スタンドアロン版 Geminiアプリ(Business Starter アカウント)

調査範囲と留意事項

  • CLOVA Lineは、電話番号認証の問題によりアクセスがブロックされたため、今回のテスト対象外としています。
  • M4A形式へのファイル変換により、ネイティブ形式でのアップロード時と比べて結果にわずかな差異が生じる可能性があります。
  • 公開されている機能データはテスト時点のものであり、今後変更される場合があります。

公平性を期すため、全ツールで同一のソースファイルを使用し、共通の評価チーム、統一基準にて採点しました。

日本で使うべき最適な会議文字起こしツールとは

すべての検証において、全4部門でtl;dvが1位に輝きました。発言者名を正しく識別し、あらゆる固有表現を正確にテキスト化できるだけでなく、声紋認証機能を持つ数少ないツールの一つです。さらに、ChatGPTや Claudeと連携できる独自のMCPサーバー機能を備え、オンデマンドの日本国内でのデータ保管にも対応しているため、非常に優秀な日本語の会議文字起こしツールと言えるでしょう。

その他のツールにもそれぞれ優れた点があります。Nottaは豊富な機能を備えている反面、文字起こしの精度はわずかに劣る結果となりました。Rimoも文字起こしは優秀でしたが、実用的な機能が少なく要約機能に未対応なため、多くの項目で加点なしとなっています。CLOVAについては、要約機能が韓国語のみの対応だったため、検証対象外となりました。

Tactiqは一見優れた文字起こしに見えるものの、明らかな誤変換が多く、日本語ネイティブの評価メンバーからは読みづらさの指摘を受けました。また、Geminiは音声全体をテキスト化できず、文字起こしは優れていても最終的には実用性に欠けるため、加点なしという結果になりました。

特に日本語の会議では、重要な局面で多くの要素や複数の発言が絡み合うことがあります。tl;dvはそうした環境下でも、3回のテスト中すべてで安定した精度を維持しました。

単なる文字起こしにとどまらず、日本語の会議から日々の業務を前進、効率化させるための真に信頼できるツールとして、tl;dvは最高の選択肢と言えます。

まずはGoogle Meet、Zoom、tl;dvのデスクトップアプリ(ボットなし録画機能付き)など、あらゆるプラットフォーム上の会議でお使いいただけるtl;dv無料版で、その高い実用性をお試しください。 

日本語文字起こしの精度に関するよくある質問(FAQ)

AI による日本語会議の文字起こしは、ほとんどのビジネス会議において、十分な精度を備えており、最も優れたツールでは、ネイティブの最小限の修正で実用可能になるレベルです。自社テストではtl;dvが日本語の精度で最も優れていました。よくあるエラーとしては、同音異義語の誤変換、 名前のカタカナ表記化、発言者の誤認識や混同などが挙げられます。

ほとんどの文字起こしツールは英語をベースに作られているため、日本語にはない単語の間のスペースを頼りに文字を認識しようとします。日本語は、同じ音でも違う漢字を使う同音異義語が多く、ひらがな、カタカナ、漢字が混ざるなど、仕組み自体が全く異なります。したがって、日本語特有のルールを正しく処理できるツールを選ぶ必要があります。

最適な選択は会議の内容によっても異なりますが、今回の検証ではすべての部門で tl;dvが1位という結果になりました。特に複数人が参加する会議においては、発言者名を正しく識別できる唯一のツールです。手作業による修正の手間がなく、そのまま実用的なデータとして活用できます。

ほとんどの文字起こしツールは敬語を正しく聞き取るものの、平易な表現に修正して発言の語調を変えてしまう傾向があります。一見流暢な日本語なので見逃されがちですが、日本語ネイティブによるブラインドテストでは、tl;dvが他のツールよりも、こうした細かな言語表現をより確実に捉えていました。

AI文字起こしの安全性は、ツールの知名度よりも音声の保管場所とプランの学習機能の有無で決まります。日本の個人情報保護法(APPI)では、音声を海外サーバーへ送信することは個人データの越境移転に該当するため、機密性の高い会議ではデータ所在地を確認し、AI学習に利用されるリスクがある無料プランの使用は避けるのが安全です。