Dialpadは、顧客対応チームにとって優れたプラットフォームです。カスタマーサポートから営業チームまで、コミュニケーションの明確化、スムーズなオンボーディング、社内コーチングの強化を支援してくれます。とはいえ、Dialpadの代わりになるツールは他にも数多く存在し、その中にはコストパフォーマンスの高いものもあります。

本題のDialpad代替ツールを紹介する前に、まずはDialpadとはどのようなサービスなのか、そして組織にどのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。

目次

Dialpadとはどんなサービス?

ダイヤルパッドホームページ

Dialpadは、サポートチームや営業チームのパフォーマンスを向上させるために活用できるプラットフォーム。主に以下のような3つのソリューションが提供されています。

  1. Dialpad Connect:AIによる自動メモ、インサイトの提供、生産性の向上を支援する、オールインワン型の顧客向けクラウド電話システムです。
  2. ダイヤルパッド サポート オンボーディングを加速し、コーチングを簡素化し、顧客を喜ばせるAIを搭載したクラウドベースのサポートおよびコンタクトセンターソリューション。
  3. Dialpad Sell:営業用プレイブックの自動化、通話中のコーチング、成約率向上を支援する、AI活用型のクラウド営業支援ツールです。

Dialpadは、利用シーンごとに機能がきちんと分かれ、導入初日から業務を整理しやすい設計になっています。

Dialpadのアプリは、デスクトップとモバイルの両方に対応し、チームは場所を選ばずに発着信が可能です。新規営業先へのアプローチに使える発信支援機能(国内通話は無制限)も備え、社内ミーティングや商談といった温度感のあるやり取りには、ビデオ会議機能が活用できます。 

Dialpad Sellを使えば、営業用プレイブックが現場でしっかり活用されているかどうかをモニタリングできます。これは、営業トレーニングにとって非常に有効で、営業担当者が各営業通話で確実に押さえるべきポイントを指導できます。さらに、営業マネージャーが戦術を見直し、うまくいっていない場合にはプレイブックを柔軟に調整することも可能です。

Dialpadの有料サブスクリプションは、少しわかりづらい構成になっています。先ほど紹介したように、「Dialpad Connect」「Dialpad Support」「Dialpad Sell」の3つのソリューションが1つに統合され、利用したい機能に応じて料金プランが分かれています。また、「Dialpad Meetings」という別のサービスも存在し、これは追加機能のないAIミーティングアシスタントに特化した内容です。 

こうした分かりにくい料金体系が、ユーザーがDialpadの代わりを探す理由のひとつになっている可能性があります。Dialpad内の異なる機能を組み合わせて使いたい場合、それぞれの区分による制約がネックとなり、柔軟に使えないケースが出てきます。 

Dialpadのメリット

  • 国内通話がかけ放題:Dialpadでは、国内通話が無制限で利用でき、通話コストを気にせず業務に集中できます。
  • シンプルで使いやすいUI:ユーザーインターフェースが直感的でわかりやすく、特別なトレーニングなしでもチーム全体がすぐに使いこなせます。
  • オールインワンのコミュニケーションツール:音声通話、ビデオ会議、SMS、チャットがすべて一つのプラットフォームに統合され、ツールの使い分けが不要になります。
  • 豊富な外部連携:人気のドキュメント管理ツールやCRMとの連携が充実していて、業務の効率化に役立ちます。
  • どこからでも通話可能:デスクトップアプリとモバイルアプリの両方に対応し、オフィスでも外出先でも柔軟に通話できます。
  • リアルタイム文字起こし:通話中の音声を即座にテキスト化できるため、情報をすぐに確認・共有したいチームに最適です。
  • 感情分析機能:通話中の感情トーンをAIが解析し、データに基づいた判断や対応が可能になります。

Dialpadのデメリット

  • 複雑な料金体系:プランの種類が4タイプあり、それぞれに2〜3段階の料金レベルが設定されているため、合計11パターンのプランから選ばなくてはいけません。そのため、自社に最適なプランを判断するのが難しいという声もあります。
  • 通話品質にばらつきがあることも:一部のユーザーからは、通話が突然切れたり、音声が不安定になるといった報告があります。
  • カスタマーサポートがつながりにくい:サポートに連絡が取りづらかったり、返答に時間がかかったりといった不満が多数寄せられています。
  • 高度な機能には習熟が必要:多機能である一方、特に中小企業や少人数チームにとっては、一部の高度な機能を使いこなすのに時間がかかることもあります。
  • 文字起こしの精度が低め:市場にある他の文字起こしツールと比較すると、Dialpadの文字起こし精度はあまり高くないという評価もあります。

料金プラン

Dialpadの料金体系は、思わず頭を抱えてしまうほど複雑です。構成は「Dialpad Connect」「Dialpad Meetings」「Dialpad Support」「Dialpad Sell」の4つに分かれ、ユーザーはその中からひとつだけを選ばなくてはいけません。 

さらに、各サービスは複数の階層(プラン)に分かれています。しかも、それぞれ異なる名称が付けられているため、混乱を招きやすいのが実情です。以下に記載する料金はすべて、年額一括払い時の1ユーザーあたり月額料金です。

Dialpad Connect

Dialpad Connectには、Standard(月額15ドル)、Pro(月額25ドル)、Enterprise(営業担当への問い合わせが必要)という3つのプランがあります。これらのプランでは、国内通話の無制限利用、ボイスメールの文字起こし、AIによるミーティング機能、StandardプランではGoogleおよびMicrosoftとの基本連携、ProプランではCRM連携、さらにリアルタイムの分析・レポート機能などが利用可能になります。 

Dialpad Meetings

Dialpad Meetingsには、Free(無料)とBusiness(月額15ドル)の2つのプランがあります。Freeプランでは、最大10名までの会議を1回あたり最大45分間開催でき、音声の録音は無制限に利用可能です。Businessプランでは、最大150名まで、最長5時間の会議に対応。加えて、AIによるミーティングの文字起こし、自動でアクション項目を抽出する機能、会議後の自動要約、ビデオの無制限録画など、さまざまな機能が提供されます。 

Dialpad Support

次に紹介するのは、Dialpad Supportの料金プランです。Essentials(80ドル)、Advanced(115ドル)、Premium(150ドル)の3つのプランが用意されています。これらのプランでは、IVR(音声自動応答)、ACD(自動着信分配)、通話録音、画面録画、AIモーメント、自動文字起こし、ビデオ会議、外部ツールとの連携、さらにはAIによるスコアカード評価などの機能が利用可能になります。

Dialpad Sell

最後に紹介するDialpad Sellにも、Essentials(39ドル)、Advanced(95ドル)、Premium(150ドル)という3つのプランがあります。これらのプランでは、ビジネス用の電話番号、高度な通話コントロール、AIモーメント、社内用語辞書、通話の文字起こし、ビデオ会議、外部ツールとの連携、コーチングチーム機能、IVR、ACD、高速発信ツール(パワーダイヤラー)、AIスコアカードやプレイブックなど、さまざまな機能が提供されます。

さらに混乱を招いているのが、同じ機能であってもプランごとに名前が違うことです。加えて、料金ページにはそれぞれの機能が具体的に何を意味するのかという説明がほとんどありません。

Dialpadの料金を正確に把握するには、営業担当との通話が必要になると思います。とはいえ、多くのプランは14日間の無料トライアルが用意されているので、まずは実際に試してみるのも良いでしょう。 

Dialpadの評価:導入する価値はある?

Dialpadが自分や自社にとって本当に合っているかどうかは、最終的にはあなた自身で判断しなくてはいけません。優秀なツールであることは確かで、多くのユーザーから高く評価されていますが、否定的な意見も少なからず存在します。

レビューサイト「G2」では、約2,000件の評価をもとに5点満点中4.4という高スコアを獲得しています。サポートや営業チームの通話業務を効率化するツールとして非常に優秀な部類に入りますが、果たしてより多くの機能を、より低コストで提供するサービスは他にあるのでしょうか?ここからは、Dialpadの代わりとして注目されているツールを紹介していきます。ぜひ比較してみてください。

2025年版|Dialpadの代わりにおすすめのツール5選

1. tl;dv

tl;dvは、営業向けのオールインワンプラットフォームというより、AIミーティングアシスタントに近い存在です。しかし、それでも多くの強力な営業機能を備えています。最近では、新規顧客への営業電話に対応するために、Aircallとの連携も実現しました。tl;dvが真価を発揮するのは、Microsoft Teams、Zoom、Google Meetなどの会議に参加したときです。音声とビデオの両方をキャプチャし、録画・文字起こし・AIによる要点要約がすべて無制限で利用できます。そして、これらはすべて無料プランで提供されています。

もし営業チームやサポートチームの生産性を最大化したいのであれば、tl;dvのマルチミーティング・インテリジェンス機能は非常に有効。これは営業マネージャーにとって、まさにゲームチェンジャーとも言える存在です。例えば、チーム全体で行われた数十件の営業通話が録音されているとします。tl;dvのAIは、それらすべてを同時に解析することが可能です。これにより、営業担当や顧客の行動パターンや傾向を把握し、より的確なコーチングや新しい営業戦略の構築に役立てられます。 

このマルチミーティング・インテリジェンス機能は、営業チームだけのものではありません。Dialpadとは異なり、tl;dvのサブスクリプションはややこしいプラン構成ではなく、特定のチームに制限されることもありません。誰でもこの機能を活用できます。カスタマーサポートのマネージャーであれば、1週間分の通話からバグ報告だけをすばやくピックアップできますし、UXリサーチャーであれば、ユーザーインタビューの中から有用なインサイトを効率よく見つけ出せます。

そして、これだけでは終わりません。tl;dvのマルチミーティング・インテリジェンスには、さらに強力な機能があります。それが「定期レポートの自動配信」です。AIに「どんな情報を知りたいのか」を伝えておくだけで、メールで自動的にアップデートを受け取れます。例えば「競合他社の言及」「よくある反論」「バグに関するアップデート」など、知りたい内容を指定すればOK。スマートフィルターから対象のミーティングだけを絞り込み、あとはAIが最適なレポートを作ってあなたのもとへ届けてくれます。

スケジュールされたレポート

もし、営業機能でDialpadに真っ向から対抗できる代替ツールを探しているなら、tl;dvがベストと言えるでしょう。Dialpadと同様に、営業プレイブックをはじめ、他のチーム向けのメモ用テンプレートも用意され、どのテンプレートが実際に使われているかを通話内容の分析画面から確認できます。BANT、MEDDIC、SPINなど、定番の営業プレイブックはすべて揃っていて、編集したりゼロから独自に作成したりすることも可能です。

さらに、自分が使用しているCRMに合わせたテンプレートを作成すれば、そのテンプレートの項目に対応した形で情報を自動的に連携させるなど、CRMシステムとの高度な連携も実現できます。

tl;dvの通話分析ダッシュボードでは、「話す:聞く」の比率や、一方的に話している時間の長さ、フィラー(えー、あのー など)といった要素まで可視化できます。営業チームのパフォーマンスを客観的にチェックし、改善に向けた重点ポイントを見つけるのに最適なツールです。また、顧客からの反論にどう対応すべきかというヒントも得られるため、自然な流れで会話を商談につなげる力が身につきます。

さらにtl;dvは、5,000以上の外部ツールと連携可能です。これにより、ミーティングのメモや会話データを他のプラットフォームとも同期でき、業務フローの一元化と、より重要な作業に集中できる時間の創出を実現します。 

tl;dvのメリット

  • 無料で使えるAI機能:tl;dvは高性能なAIを活用し、会議の要約、ノート作成、話者自動識別などをすべて無料で提供しています。
  • 即時翻訳&多言語対応:Zoom、Microsoft Teams、Google Meetでの文字起こしは40言語以上に対応し、プラットフォーム自体も7言語にローカライズされているため、多国籍チームにも最適です。
  • 多機能な無料プラン:Zoom、Teams、Google Meetでのビデオ録画・文字起こしが無制限で利用可能です。
  • 直感的な使いやすさ:洗練されたUIにより、初心者から上級者までスムーズに操作できます。
  • マルチミーティング・インテリジェンス:複数の会議データをまとめて分析できるレポートを定期配信で受け取れます。
  • 営業チームの育成支援:営業通話のインサイトを活用して、反論対応力の強化やテンプレート活用によるパーソナライズド・コーチングが可能です。
  • タイムスタンプとタグ付け機能: 会議のハイライトをタイムスタンプして、特定の瞬間に簡単にアクセス。特定の会議の瞬間をタグ付けして、同僚にリンクを送信することができます。
  • 5,000以上の外部ツールと連携:Notion、Slack、HubSpot、Salesforceなど5,000以上のサービスと連携し、録音クリップやタイムスタンプを直接送信可能です。
  • カスタム会議テンプレート:AIが自動でノートを取る際のテンプレートを自由に作成・編集でき、CRMの入力項目に合わせた連携も可能です。
  • クリップとハイライトの作成: ライブラリをスキャンして、インサイトを要約したクリップやハイライトリールを作成。
  • 賢いライブラリ検索:文字起こしされた会議内容からキーワード検索ができ、必要な情報を素早く探せます。
  • 同時会議の対応力:複数の会議が重なっていても、AIが同時に録音・文字起こしできるため、スケジュールが過密でも安心です。

tl;dvのデメリット

  • 互換性: 現在、WebexやBlueJeansには対応していません。
  • 収益インテリジェンス機能が未搭載:営業チームの指導には強みがありますが、売上分析や収益予測などを行う専用機能はまだ備わっていません。
  • 営業電話機能が限定的:tl;dvは既存の顧客や関係性がある相手との通話には適していますが、新規開拓の営業電話には不向きです。自動で次々に電話をかける「連続発信機能」や、業務用の電話番号発行などには対応していません。

料金プラン

tl;dvには非常に充実した無料プランがあり、通話の録音、文字起こし、AIによる要約をすべて無制限で利用できます。その他にも一部のAI機能が含まれていますが、AIの能力を最大限に活用したい場合は、有料プランの利用がおすすめです。

Proプランは、1ユーザーあたり月額18ドルで、5,000以上の外部ツール連携、「Ask tl;dv」の無制限利用、マルチミーティングレポートの無制限作成などが可能になります。

Businessプランは、1ユーザーあたり月額59ドル。営業プレイブックのモニタリング機能、AIによるコーチング、異議対応のヒント、複数会議からの話者インサイトなど、より高度な機能を利用できます。 

また、地域によっては最大40%の割引が適用される場合もあり、導入コストを抑えつつ高度な機能を活用することが可能です。

無料プランでは、以下のような機能を利用できます。
  • ビデオ録画と文字起こしが無制限
  • Google Meet、Zoom、Microsoft Teamsの通話録音に対応
  • 40以上の言語で自動文字起こしが可能
  • AIによる要点自動要約(回数無制限)
  • AIによるミーティングノート作成(月10回まで)
  • 「Ask tl;dv」機能の利用(月10回まで)
  • マルチミーティングレポート生成(月10回まで) 
  • Slack・メール・カレンダーとの連携機能
  • タイムスタンプとハイライトの設定
  • ミーティングのクリップ作成・共有が可能
  • 話者の自動識別機能
  • 月3件までのアップロード枠付き

tl;dvの各プランの詳細については、こちらをご覧ください。

tl;dvとDialpadの比較

この2つのツールは少し性質が異なります。tl;dvはビデオ会議におけるミーティングインテリジェンスに特化しているのに対し、Dialpadはどちらかといえば、電話発信や新規営業に重きを置いています。ただし、一部の機能には重複する部分もあります。例えば、tl;dvは外部の発信ツールと連携でき、Dialpadにもミーティング機能が用意されています。

とはいえ、どちらか一方の用途が明確に重要である場合には、自分のニーズに特化したツールを選んだほうが賢明です。AIミーティングアシスタントとしての機能は、tl;dvがDialpadを圧倒しています。さらに、tl;dvではビデオ・音声の録音、文字起こし、AIによる要点要約がすべて無制限で無料から利用できる点も大きな魅力です。

見込み客への電話営業に集中したい場合は、Dialpadのほうが適しています。というのも、次々と自動で発信できる機能や、発信作業を効率化する仕組み、ビジネス用の電話番号など、営業活動を加速させるための機能が揃っているからです。 

一方で、どちらの用途にも対応できる汎用性の高いツールを探しているのであれば、tl;dvに軍配が上がります。tl;dvはサポートチームや営業チームだけでなく、UXリサーチ、プロダクトチーム、人事部門など、あらゆる部署で活用できるのが特長です。Dialpadのように部署ごとに別プランが必要になることもありません。また、新入社員のオンボーディングツールとしても、tl;dvは優れた機能を備えています。

2. Apollo

アポロホームページ

Apolloは、オールインワン型のDialpad代替ツールとして非常に優秀です。リードの獲得から商談の成約、カスタマーサクセスまでを一貫して支援する、包括的な営業支援ツール群が揃っています。 

Dialpadと同様に、Apolloでもビジネス用の電話番号が提供され、通話のログ管理、録音、文字起こしなどが可能。さらに、Apolloが持つデータベースには、数億件にもおよぶ企業・個人の連絡先情報が登録されているため、常に有望なリードを見つけ出せます。 

留守番電話の設定や、発信時の好みの設定管理、さらにはパワーアワー(集中的な架電時間帯)にチームで一緒に電話をかけることもできます。チームでの参加は、営業トレーニングや新人のオンボーディングにも役立ちます。さらに、通話内容を録音して保存・共有することで、成果をチームで称え合ったり、反省点を振り返ったりと、常にスキル向上につなげられるのです。

Apolloは、AIミーティングアシスタントとしても機能し、会話の内容を分析する「コンバーセーショナル・インテリジェンス(会話知能)」の収集にも役立ちます。営業通話を録音・文字起こし・要約してくれるため、担当者は「本当に重要」なこと、つまり信頼関係の構築に集中できます。通話の要約では、会話の結果や次のステップ、顧客からの反論内容なども詳細に記録されます。さらに、ApolloにはAIチャットボットもあり、顧客や営業通話についての情報をオープンな質問形式で引き出せます。

とはいえ、先ほども触れたように、Apolloは非常に多機能なツール。これまで紹介してきた機能は、ほんの一部にすぎません。他にも、LinkedInからリードの連絡先を自動取得したり、フォローアップメールを生成したり、メールキャンペーンを設計したりと、営業プロセスを大幅に自動化する機能も備えています。 

SaaSツールの約40%は、他のツールと機能が重複していたり、まったく使われていなかったりすると言われています。Apolloは非常に多機能なため、今お使いの他の営業ツールをまとめて置き換えることも可能。営業ツールを見直して、効率よく整理したいと考えている方には、最適な選択肢と言えるでしょう。

Apolloのメリット

  • パーソナライズと自動化を両立:メールの開封追跡、送信スケジュールの自動化、パーソナライズされたアプローチが可能な、営業支援の強力なプラットフォームです。
  • 情報の正確性:企業や連絡先に関する最新かつ正確な情報を提供しています。
  • 巨大なデータベース:数億件以上の個人および企業の情報が登録されています。
  • オールインワン設計:キャンペーンの作成・管理をすべてApollo内で完結できます。
  • 豊富な外部ツール連携:多くのCRMをはじめ、営業・マーケティング系のツールとも幅広く連携可能です。
  • 会話インテリジェンスの活用:営業通話を録音・文字起こし・要約し、商談の成約率を高めるための具体的なインサイトを提供します。これにより、さらに多くの契約を獲得することが可能になります。 
  • 強力な通話機能:Apolloのビジネス番号から電話をかけ、通話内容をすべて録音できます。
  • 無料プランあり:まずは無料プランでツールを気軽に試せます。

Apolloのデメリット

  • 操作がやや複雑:データエンリッチメント系のツールを初めて使う方にとっては、Apolloはやや複雑に感じるかもしれません。チームによっては、使いこなすまでにトレーニングが必要になる場合もあります。
  • 営業向けに特化しすぎている:もしAIミーティングアシスタントを「営業以外の目的」でも使いたい場合は、Apolloの機能は営業寄りすぎて合わない可能性があります。
  • 高機能すぎる場合がある:会議の文字起こしやメモ整理など、もっとシンプルな用途を求めている場合には、Apolloの機能は高度すぎて使いにくく感じられるかもしれません。

料金プラン

Apolloには、Free(無料)、Basic、Professional、Organizationの4つのサブスクリプションプランがあります。 

Basicプランは、1ユーザーあたり月額49ドルで、年間6万クレジット(メールアドレスや電話番号へのアクセス用)、データエンリッチメント、メールの開封・クリックトラッキング、メール連携などの機能が利用できます。

Professionalプランは、1ユーザーあたり月額79ドルで、年間12万クレジットが付与されます。このプランでは、高度なレポートやダッシュボード、メール返信や会議のトラッキング、AIによるメール作成用の毎月30万語の使用枠、発信機能(ダイヤラー)、4,000分の通話録音、Webサイトトラフィックの分析、多様な外部ツールとの連携など、営業活動を効率化するための幅広い機能が利用できます。

最後に、Organizationプランは、1ユーザーあたり月額119ドルで、年間18万クレジットが付与されます。Professionalプランの機能制限がさらに緩和され、意図検出フィルター、通話の文字起こし、国際通話対応のダイヤラー、高度なセキュリティ設定など、新たな機能も追加されます。

無料プランでは、以下のような機能を利用できます。
  • 年間1,200クレジットの付与があります
  • シーケンス自動化(同時に2件まで有効化可能)に対応しています
  • 基本的なフィルター機能が使えます
  • 購買意欲データ(インテント)を1トピックまで利用できます
  • AIによるメール作成補助機能(月5,000語まで)を利用できます
  • 1日あたり250通までのメール送信が可能です
  • Chrome拡張機能に対応しています
  • 商談管理(Deals)機能が使えます
  • APIアクセスは一部制限があります
  • SalesforceとHubSpotとの高度な連携(双方向同期)に対応しています
  • カスタムの営業ステージを作成できます
  • タスク管理機能を利用できます
  • ワークフロー機能(最大2件まで設定可能)が使えます
  • 通話録音機能(150分まで)に対応しています
  • ウェブサイト訪問者のトラッキング(1日最大10件の新規訪問者を追跡可能)ができます
  • パワーアップ機能(ユーザーあたり月100回まで)を利用できます

ApolloとDialpadの比較

Apolloは、Dialpadができることをすべてこなせるうえに、さらに多くの機能を備えています。ただし、その設計はサポート部門ではなく、営業チーム向けに特化しています。リードの獲得から契約のクロージングまで、顧客ライフサイクルのあらゆるステップを支援するツールです。

もし、営業活動のあらゆる業務を一括でこなせる総合的な営業支援ツールを探しているのであれば、Apolloは最適な選択肢といえるでしょう。

とはいえ、Apolloにも発信機能(ダイヤラー)はありますが、それはApolloの中心的な機能ではありません。一方、Dialpadは通話機能に特化し、そこが強みです。もし「最高レベルの発信機能」「パワーダイヤル」「自動発信」など、高度な通話機能を重視するのであれば、Apolloは最適な選択肢ではないかもしれません。 

3. MiiTel

MiiTelホームページ

MiiTelは、発信機能と営業特化型の設計を兼ね備えた、非常に優れたDialpadの代替ツールです。自動文字起こしや会話・データ分析、CRMやSFAとの連携、さらには感情分析まで対応。営業通話の成約率を向上させることを目的としています。通話内容をより深く理解できるようになり、新たな成果につながる営業戦略の発見をサポートします。

MiiTelを開発したRevComm(レブコム)は、2023年にForbesが選ぶ「世界のAI企業トップ50」に選ばれた、アジアで唯一のスタートアップ企業。MiiTelは、営業・カスタマーサポート・マーケティングにおけるビジネスコミュニケーションの向上を目的に開発されました。 

MiiTelは、リアルタイムのAI解析をはじめとする豊富な機能を備えたツールです。tl;dvやApolloと同様に、営業担当者の「話す・聞く」の比率などの通話データを可視化。それだけでなく、会話のパターンや感情のトーンも解析できます。通話内容を評価し、改善すべきポイントを具体的に提示してくれるのも特徴です。 

他の優れたDialpad代替ツールと同様に、MiiTelも業務フローの自動化を支える豊富な外部連携機能を備えています。SalesforceやHubSpotといったCRMはもちろん、SlackやNotion、その他の人気ドキュメントツールともシームレスに連携できます。

MiiTelの特徴のひとつは、主な市場が日本であること。グローバル展開も進んでいますが、現時点ではやはりアジア市場において強みを発揮しています。一方で、Dialpadは特に欧米のチームにおいて、より広いグローバルなカバレッジを持っています。 

MiiTelのメリット

  • 感情分析:話し手の感情的なトーンをAIが解析し、営業心理の深い理解につなげられます。 
  • 総合的な分析機能:MiiTelのダッシュボードでは、営業担当者全体のパフォーマンスを可視化・評価できます。
  • 優れた外部連携:CRMなどのシステムと連携し、ミーティングメモを自動同期できるため、業務効率が向上します。
  • 使いやすさ:操作は直感的で習得も簡単。チーム全体でスムーズに導入できます。
  • 通話後のパフォーマンス分析:通話終了後に自動でスコアを算出し、営業コーチングやチーム育成に役立てられます。

MiiTelのデメリット

  • 地域特化型の市場展開:MiiTelは営業用の通話ツールとして日本市場に特に強く、アジア圏にもある程度の展開があります。しかし、ヨーロッパやアメリカ市場ではDialpadなどの競合にやや劣る可能性があります。
  • ビデオ会議に非対応:Dialpadと異なり、MiiTelは通話機能に特化し、ビデオ会議には対応していません。
  • 文字起こしの精度がやや不安:MiiTelの文字起こしは十分なレベルですが、最高精度というわけではありません。インサイトの深さにも影響を与える可能性があります。
  • 一律料金体系:全機能込みのシンプルな価格設定は、フル活用するチームには適していますが、一部機能しか使わないユーザーにとってはコストパフォーマンスが悪く感じられるかもしれません。

料金プラン

MiiTelの料金体系は非常にシンプルで、すべての機能を1つの料金で利用できるため、プラン選びに悩む必要がありません。料金は1ユーザーあたり月額69ドルで、MiiTelが提供する機能をすべて利用できます。ただし、プランが1種類のみで、利用開始には営業担当へ問い合わせが必要なのは懸念点です。 

この仕組みは、すぐに使い始めたいユーザーにとっては、不要なハードルに感じられるかもしれません。 

とはいえ、MiiTelにはクレジットカード不要の無料トライアルが用意されていて、気軽に試すことができます。

MiiTelとDialpadの比較

DialpadとMiiTelはいずれも、営業チームを強化するための強力なツールです。どちらも営業戦略に影響を与えるほどのデータインサイトを提供してくれます。MiiTelは、特に日本を含むアジア市場への進出を検討しているチームにとっては非常に有力な選択肢。しかし、アジア市場を対象にしていないチームにとっては適していない可能性もあります。

MiiTelの感情分析機能は、Dialpadを使うだけでは得られないレベルで顧客の心理を深く理解する手助けをしてくれます。また、MiiTelの料金体系は非常にシンプルでわかりやすく(万人向けとは言えないものの)、Dialpadのやや複雑な価格構成と比べると明確です。

一方で、Dialpadにはビデオ会議機能があり、温度感のあるコミュニケーションを行いたい場面で活躍します。また、グローバルでの展開力も強く、より高度な機能を柔軟に選べるというメリットもあります。

4. Aircall

エアコールホームページ

Aircallは、Dialpadに匹敵するクラウド型のコールセンター・電話システムです。主な目的は、営業チームが顧客とのスムーズなコミュニケーション環境を構築することを支援することです。簡単に言えば、営業担当者と顧客がより深く理解し合えるようにし、商談の成約をスムーズにすることを目指しています。

Aircallは、スピード感ある営業活動を後押ししてくれます。外部ツールとの連携設定は数クリックで完了し、その後はミーティングのメモが自動的にCRMやタスク管理アプリなどに送信されます。また、電話番号の追加も非常に簡単で、導入のハードルが低いのも特長です。

他のDialpad代替ツールと同様に、Aircallもリアルタイムの分析ダッシュボードを搭載。これにより、マネージャーは「うまくいっている点」と「改善が必要な点」を即座に把握できます。営業やサポートの全体的なパフォーマンスを高めるためのコーチング支援機能も充実しています。

ここで注目したいのが、Aircallが考える顧客ライフサイクルへの向き合い方です。Aircallは、単に営業や契約のクロージングだけに注力してほしいとは考えていません。カスタマーサポートチームの支援にも力を入れているのが特徴です。カスタマーサクセス部門は、Aircallを活用することで顧客との明確なコミュニケーションチャネルを築き、やり取りの履歴を追跡しながらサポート品質を改善していくことができます。 

MiiTelと同様に、Aircallにも感情分析機能があり、会話インテリジェンスと組み合わせることで、より深いインサイトを得ることが可能です。また、通話の文字起こし内容はすべて検索可能で、必要な情報をすぐに見つけられる使いやすさも備えています。

Aircallのメリット

  • 自動化と外部連携:使い慣れたCRMやヘルプデスクツールとシームレスに連携でき、業務の自動化と効率化を実現します。
  • リアルタイム分析ダッシュボード:チームのトレーニングや生産性向上に役立つ分析機能が充実し、マネージャーにとって非常に有用です。
  • 高精度な会話インテリジェンス:AIによる要約や通話全体の傾向分析により、データに基づいた意思決定がしやすくなります。
  • 感情分析機能:見込み客の言葉の裏にある感情や態度のニュアンスを把握できます。
  • パワーダイヤル対応:発信作業を自動化・高速化できるため、営業担当者はより多くの通話を短時間でこなせます。

Aircallのデメリット

  • カスタマーサポートの対応が悪い:顧客とのつながりを重視するツールでありながら、自社のサポート体制には多くの不満が寄せられており、対応の遅さやサポートの質に課題があります。
  • 解約手続きに問題がある:多くのユーザーが、プランの解約がスムーズに進まないと報告していて、なかには「誤解を招く対応だった」と感じるユーザーもいます。この点は注意が必要です。
  • 接続トラブルが発生しやすい:通話が始まらなかったり、音声が一方にしか届かなかったりといった通信トラブルの報告が多く、安定した通話環境を求めるユーザーにとっては不安要素となります。

料金プラン

Aircallの料金体系は、Dialpadの価格設定に似ていて、やや複雑な構成になっています。3つの主要プランと無料トライアルに加えて、通常のプランとは別に2つの追加ライセンス(アドオン)が用意されています。そのため、少し分かりづらさを感じるかもしれません。 

永年無料で使えるフリープランはありません。

Aircallの「Essentialsプラン」は、1ライセンスあたり月額30ドルです。このプランでは、数百種類の外部ツールとの連携機能やAPIアクセスが含まれ、指定された地域内(例:アメリカ・カナダ)での無制限通話が可能です。SMSの送受信や、同時発信も無制限で行えます。また、パソコン・Android・iOSに対応したソフトフォンも提供されます。

「Professionalプラン」は、1ライセンスあたり月額50ドルです。このプランでは、Salesforceとの連携や、通話内容に対するタグの手動付与、より詳細な分析レポート、リアルタイムでの通話モニタリングなど、チーム管理に役立つ機能が揃っています。また、営業活動を効率化するための機能も充実していて、連続発信を自動化する機能や、事前に録音したボイスメッセージの送信にも対応しています。さらに、カスタマーサポート向けには、順番待ちの顧客に折り返し対応ができる機能や、問い合わせ内容に応じて最適な担当者につなぐルーティング機能も搭載されています。 

最後に、「カスタムプラン」が用意されていて、こちらはAircallの営業チームに連絡して、ニーズに応じた専用プランを提案してもらう形式となっています。 

追加ライセンス(アドオン)については、会話インテリジェンス機能や通話の録音・文字起こし機能を使いたい場合、「Aircall AIアドオン」(月額9ドル/ライセンス)が必要になります。また、より高度な分析機能を利用したい場合は、「Analyticsアドオン」(月額15ドル/ライセンス)の契約が必要です。 

AircallとDialpadの比較

DialpadとAircallは、似たような市場に向けた、似たような機能を持つ通話ツールです。どちらも通話機能(ダイヤリング)に特化しており、主要な機能は一通り揃っています。さらに、ビデオ通話への参加や、通話内容の録音・文字起こし・要約といった機能も、両方のサービスで利用可能です。 

Aircallのほうが会話インテリジェンスの面でやや優れているといえるかもしれません。というのも、AircallのAIは話者の感情的な意図にフォーカスして設計され、そのぶん情報の読み取り精度が高く、会話の中からより多くのパターンや傾向を抽出できるからです。

最終的にどちらを選ぶか迷った場合は、無料トライアルを試して、実際にチームで使ってみるのが一番確実な方法かもしれません。

5. Krisp

Krisp.aiホームページ

Krispは、Dialpadの代替ツールの中でもかなりユニークな存在です。仮想会議や通話の録音・文字起こしといった基本機能は備えていて、それ以上に際立った独自機能(USP)があり、通話ツール市場の中でも注目されています。

ただし、Krisp自体には発信機能(ダイヤリング機能)が一切ないというのは懸念点。それを加味すると、Dialpadの代替ツールとは言いづらいかもしれません。というのも、KrispはDialpadと競合するというより、むしろ連携して使う補助的なツールだからです。営業通話であれ、カスタマーサポートであれ、どんな発信ツールを使っていても、Krispは効率化を最大化する補完役として機能します。その理由を見ていきましょう。

まず1つ目のポイントは、AIによるノイズキャンセリング機能です。周囲の雑音をブロックすることで、相手の声も自分の声もクリアに聞き取れるようになります。 

次に注目すべきなのは、AIアクセントローカライズ機能です。これは海外に大規模なコールセンターを持つ企業にとって非常に魅力的。サポートスタッフにお客様が聞き取りにくいアクセントがある場合、KrispのAIがリアルタイムでネイティブ英語のような発音に変換してくれます。

Krispのもうひとつの驚くべき機能が、リアルタイムAI通訳です。これは単に多言語で文字起こしができるだけでなく、話している言語そのものをリアルタイムで別の言語に置き換えてくれるのです。言い換えると、Krispは話している内容をその場で解釈し、別の言語の音声に変換してくれます。現在、20の言語に対応し、グローバル市場で活躍する企業や、言語の壁に直面する機会が多い方にとっては非常に価値のある機能です。

さらにKrispは、「スマートレイヤー」として通話に参加する設計になっていて、Zoom、MS Teams、Slack、さらにはWhatsAppなど、どんなオンライン通話や会議にも対応可能。Krispが会話を文字起こし・要約し、メモまで作成してくれるため、ボットに頼らずに効率的な会議運営が可能になります。

まだ導入を迷っている方は、Krispの利用企業を見てみてください。Atlassian、Sony、そしてNASAまでもが導入しています。信頼性の高い大手企業が採用している理由は明確で、Krispの音声品質へのこだわりは、市場でもトップクラスの録音精度と文字起こし精度につながっています。

とはいえ、Krispにもいくつかの欠点はあります。例えば、音声品質に特化しすぎているため、分析系の機能が弱い点が挙げられます。会話のインテリジェンス分析に関しては、他のDialpad代替ツールと比べて物足りない部分もあります。しかし、音声のクリアさや文字起こしの精度を重視したい方にとっては、非常に魅力的と言えるでしょう。加えて、ダイヤラー機能を持たないため、Krispは基本的に他のコミュニケーションプラットフォームと組み合わせて使う補助ツールとしての位置づけになります。

Krispのメリット

  • AIノイズキャンセリング:周囲の雑音を完全に遮断し、会話に集中できる環境を実現します。
  • リアルタイムAI通訳:20以上の言語に対応したAI通訳機能により、言語の壁を越えてスムーズに会話できます。
  • AIアクセントローカライズ:コールセンターのチームメンバーの話し方をAIが補正し、聞き取りやすい発音に調整します。
  • ボット不要&専用機器も不要:Krispは通話に参加する際、特別な連携設定やボットの導入、追加のハードウェアが一切必要ありません。
  • 充実した無料プラン:無料プランでも文字起こしが無制限で利用でき、ノイズ除去やAI要約など一部機能も制限付きで使えます。
  • カスタム用語登録機能:業界用語などをあらかじめ登録することで、AIに専門用語の認識・記録を学習させることができます。
  • リアルタイム会議文字起こし:通話中にリアルタイムで文字起こしが行われ、編集・共有もその場で簡単に行えます。

Krispのデメリット

  • 複数の会議を横断する分析ができない:Krispの会話インテリジェンス機能はやや弱く、複数のミーティングを通じて傾向やパターンを抽出できません。
  • 営業コーチング機能がない:Krispは、営業担当者向けのトレーニングやコーチングを支援する機能を備えていません。
  • 連携ツールの選択肢が少ない:Krispはオンライン会議に参加する際に連携を必要としませんが、会議メモを他のツールと同期するにはZapier経由が必須で、ネイティブ連携は提供されていません。
  • 音声の安定性に課題がある場合も:一部のユーザーからは、音声が途切れるなどの不具合が時折発生するという報告があります。
  • 発信機能がない:Krispにはダイヤル機能がないため、Dialpadとは直接的な競合ではなく、補助的なツールとしての活用が前提となります。

料金プラン

Krispの「Proプラン」は、年額払いで1ユーザーあたり月額8ドルです。このプランには、AIノイズキャンセリングの無制限利用、AIによる要約とアクションアイテムの抽出、3GBのストレージ、多言語対応、ボットを使ったビデオ録画機能などが含まれています。 

一方、「Businessプラン」は1ユーザーあたり月額15ドルで、30GBのストレージ、連携機能の無制限利用、優先カスタマーサポート、SOC2レポートへのアクセス、SSO(シングルサインオン)など、より高度な機能を利用できます。

無料プランでは、以下のような機能を利用できます。
  • 文字起こしが無制限で利用できます
  • AIノイズキャンセリング(1日60分まで利用可能)
  • ミーティング履歴の保存には制限があります
  • AIによる要約とアクションアイテムの抽出(1日2件まで)
  • ボットを使わずに録音・メモ作成が可能です
  • カスタム用語登録機能が利用できます

KrispとDialpadの比較

KrispとDialpadの比較は、そもそも性質が異なるため「正面からの比較にはなりにくい」というのが正直なところです。というのも、Krispはダイヤラー(発信ツール)ではなく、音声を強化するためのツールだからです。音質の向上に加え、言語のリアルタイム通訳やアクセントの補正など、通話の質そのものを高める機能が搭載されています。大規模なコールセンターにとっては非常に優れた選択肢ですが、Dialpadのような通話プラットフォームそのものを置き換えるものではありません。

もし、Dialpadの言語対応の弱さやノイズキャンセル機能の不十分さに不満で代替ツールを探しているのであれば、まずはDialpadにKrispを組み合わせてみるのも一つの方法です。または、Krispをこのリストで紹介した他のDialpad競合ツールと併用することで、同様の機能を補うこともできます。 

一方で、「Dialpadから乗り換えたい理由がAIミーティングアシスタント機能の強化にある」場合は、Krisp自体が興味深い競合候補になる可能性もあります。Krispは、ボットを使わないシンプルな設計で、非常にクリアな文字起こしや高品質な会議メモを提供してくれます。tl;dvのような高度なミーティングアシスタントを補完する形でも使えますが、用途によってはDialpadの代替として十分に活用できるでしょう。

結論:Dialpadの代わりとして最適なツールは?

この問いの答えは、あなたがなぜDialpadから乗り換えたいのかによって大きく変わってきます。まずは、自社がDialpadに対して感じている課題を明確にすることで、他のツールに求める機能や価値が見えてくるはずです。

例えば、引き続き発信業務(ダイヤリング)を重視したい場合は、AircallやMiiTelが有力な選択肢となります。また、Apolloであれば発信機能に加えて、営業プロセス全体をカバーする多機能な営業支援ツールとしても活用できます。 

一方で、言語対応やアクセントの聞き取りやすさを最重要視するのであれば、Krispをお好みのダイヤラーと組み合わせる形で導入するのが適しています。

そして、Dialpadから離れたい理由が「より優れたAIミーティングアシスタントや会話インテリジェンス機能を求めていること」にあるなら、tl;dvが最も適した選択肢になるでしょう。