PLAUDは、これまでにない革新的なデバイスとして登場しました。従来のようにボットで会議を録音するのではなく、腕時計のように身につけることで録音が可能という新しい発想を打ち出しています。PLAUDは、「プライバシー」や「倫理性」、「会話の文脈理解」といった従来の価値観を超えて、デザイン性と利便性を追求した製品と言えるでしょう。 

ユニークなコンセプトではあるものの、実際に会話の文字起こしツールとして有効に機能するのか、それとも話題性に重きを置いたガジェットなのかは検証が必要です。本記事では、まずPLAUDの特長や利点・課題について整理したうえで、文字起こしニーズに応えるPlaud代替ツールをご紹介いたします。PLAUDと同等、あるいはそれ以上の機能を提供するツールは現時点で多くはありません。ただ、録音ガジェットの代替として有力な選択肢を比較し、最適な製品選定の一助となる情報をお届けします。

目次

PLAUDレビュー：PLAUDとはどのような音声記録ツールなのか？

PLAUD AIホームページ
この記事を書いた時点では、PLAUDはブラックフライデー・セールを開催していました。

PPLAUDは、外出先でも会話を録音できる物理デバイス型の音声記録ツールです。スリムな設計で、磁石を介してスマートフォンに取り付けることができ、振動検知技術により通話内容を録音します。また、机の上に置いて周囲の音を拾うことも可能で、使用シーンに応じて録音方法を切り替えられるのが特徴です。これにより、場所を問わず、さまざまな会話を記録できます。

PLAUD NOTEは非常に薄く軽量で、外出先でも目立たずに持ち運べます。記録容量は64GB、バッテリーは最大30時間の連続録音に対応。これだけの機能を小型ボディで実現できている理由は、録音機能のみに特化したハードウェア構成だからです。文字起こしや分析などの高度な処理は、クラウド上で実行される仕組みになっています。

PLAUDデバイスを持ち運ぶのが面倒な場合は、PLAUD Notepinを手に入れれば、代わりに身につけることができる。文字通り、ネックレス、リストバンド、clip 、またはピンとしてAIを身につけることができます。これは日常生活から音声をキャプチャする素晴らしい方法だが、プライバシーの問題は都合よく無視される。

PLAUD Notepin：あなたのAIを身につけることは、PLAUDの代替品が提供するものより優れていますか？

PLAUDは、従来の音声録音機とは一線を画す多機能デバイスです。今ではスマートフォンにも録音機能は標準搭載されていますが、PLAUDでは録音データから文字起こしを行うだけでなく、GPTによる要約やマインドマップの作成まで可能です。ただし、これらの機能を利用するには、ハードウェアの購入とは別にオンラインサブスクリプション契約が必要となります。

無料プランでは、月300分までの自動文字起こしに加え、13種類以上のプロフェッショナルな要約テンプレート、AIによる音声最適化、無制限のクラウドストレージなどが提供されます。有料プラン（1か月あたり6.60ドル）にアップグレードすることで、文字起こしの上限が4倍の1,200分に増加し、テンプレートの種類もさらに豊富になります。また、自分用にカスタマイズした要約テンプレートの作成や、AIへの会話内容に関する質問なども可能となります。

無料プランでは、月300分までの自動文字起こしに加え、13種類以上のプロフェッショナルな要約テンプレート、AIによる音声最適化、無制限のクラウドストレージなどが提供されます。有料プラン（1か月あたり6.60ドル）にアップグレードすることで、文字起こしの上限が4倍の1,200分に増加し、テンプレートの種類もさらに豊富になります。また、自分用にカスタマイズした要約テンプレートの作成や、AIへの会話内容に関する質問なども可能となります。 

さらに、1回あたり6,000分の追加文字起こし時間を購入するには、本来149.50ドルの費用がかかります（現在は割引価格の89.99ドルで提供中）。この使用権は、アクティベーションから24ヵ月有効ですが、単なる文字起こし分としては高額。加えて、チームで利用する場合はメンバーごとにPLAUD NOTEデバイスを購入しなければならないため、業務利用にはあまり適していないと言えるでしょう。

以上を踏まえると、PLAUDはビジネスユースというよりも、個人による日常的な音声記録を想定した製品だと考えられます。そのため、講義の録音や電話の記録、日常会話の保存といったシーンであれば活躍するでしょう。しかし、録音内容の取り扱いやプライバシーへの配慮といった点については、ユーザー自身が慎重に判断する必要があります。

PLAUDの録音機能に関する倫理的な懸念とは

PLAUDは、場所を問わずどこでも使用できることが大きな特徴です。しかしながら、多くの国や地域においては、相手の同意を得ずに会話を録音することは法的に禁止されているのが現実です。そのため、録音を開始する前に必ず相手の同意を得ることが、ユーザーに強く求められます。

とはいえ、実際には毎回の録音時に相手へ録音許可を求めるユーザーは、そこまで多くないと考えられます。その結果、PLAUDを使うことでプライバシーに関する深刻な問題が発生する可能性があります。これはPLAUD自体のセキュリティではなく、録音される側の意思が尊重されにくい環境に起因する懸念です。

また、機密性の高い情報を扱う職場環境においても、リスクは顕在化します。例えば、PLAUD Notepinを身につけた状態で業務を行えば、周囲に気づかれないまま機密情報や社内会話が録音されるかもしれません。PLAUDは極めてコンパクトかつ目立ちにくいため、他者からは録音中であることが認識されにくく、情報漏洩リスクを高める要因となります。

PLAUDの公式見解では、「お客様のデータとプライバシーは最優先事項です」と掲げられています。そのため、録音データはユーザーの明示的な同意がない限りアップロードや処理は行われず、個人データも暗号化されるとしています。加えて、アカウント削除の手続きが明示されている点は評価できます。しかしながら、PLAUDの説明には第三者のプライバシー保護に関する記載がほとんど見られません。PLAUDデバイスがもたらす影響は、ユーザー本人のみならず、録音される可能性のある非ユーザーにも及ぶため、この点は十分に考慮されるべきでしょう。

PLAUDはアメリカを主なターゲット市場としていますが、現在では日本・台湾・韓国といったアジア市場でも注目を集めています。文化や法規制の違いがある地域で利用が拡大する今、倫理的・法的な議論はますます重要性を増しています。

PLAUDの主なメリット

  • あらゆる会話を録音可能： PLAUD NOTEを使えば、電話の通話から対面での会話まで、さまざまな場面の音声を記録できます。
  • 長時間バッテリーで安心： 最大30時間の連続録音に対応し、待機状態では60日以上持続するため、外出先や長時間の使用でも安心です。
  • 十分なストレージ容量： クラウド上には無料プランでも無制限にデータを保存でき、デバイス本体にも64GBの容量があり、1日2時間の録音で約240日分保存できます。
  • スリムで軽量な設計： 非常に軽量かつコンパクトなため、持ち運びにストレスがなく、日常的に使いやすい設計です。
  • ウェアラブル型で使いやすい： ピンやネックレス、リストバンドとして身につけられ、音声記録ツールをより気軽に活用できます。
  • 話者識別機能： グループでの会話中に話者を識別し、正確な文字起こしをサポートするAI機能を搭載しています。
  • 録音・文字起こし・要約を1台で実現： PLAUDは録音、文字起こし、要約をひとつのデバイスで完結できるオールインワン型AI録音ガジェットとして、作業の手間を大幅に軽減します。

プラウド短所

  • 価格が非常に高額： PLAUD NOTE本体だけでも150ドルを超え、さらに文字起こしの上限は月1,200分までと制限付き。追加で6,000分を購入する場合、1回あたり149.50ドルと非常に高額です。
  • プライバシーに関する懸念： PLAUDは世界中どこでも使用可能ですが、相手の同意なしに録音が可能である点は倫理的な課題とされています。
  • マルチミーティング解析機能がない： 録音や文字起こしは可能ですが、複数の会話を横断的に分析して傾向やパターンを抽出するAI機能は搭載されていません。
  • ビジネス用途には非現実的： 文字起こし時間が少なく、社員全員にデバイスを支給するにはコストがかかりすぎるため、企業での導入は難しいのが実情です。
  • 営業支援機能が未搭載： 営業電話を文字起こし・要約する機能はあるものの、AIによる成果向上支援やインサイト提供などの高度な営業支援機能はありません。
  • スマートフォンのバッテリー消費が激しい： 一部のユーザーからは、録音中にスマートフォンのバッテリー消費が激しくなる、あるいは録音していない時でも電池を消耗するとの報告があります。
  • カスタマーサポートの対応に課題あり： サポート体制に対して不満を持つユーザーの声もあり、問い合わせへの対応に時間がかかるケースがあるようです。

料金プラン

PLAUD NOTEの通常価格は159ドルですが、本記事執筆時点ではブラックフライデーのセール価格で販売されています。年間Proメンバーシップとのセット購入では、割引前で238ドルが必要になります。

一方、PLAUD Notepinは169ドルで提供され、無料のアクセサリーキット、無制限のクラウドストレージ、および上位AI機能を含むメンバーシップが付属しています。

メンバーシッププランは、無料プランと有料プランの2種類。無料プランでは、月300分までの文字起こし機能が利用可能です。有料プランでは、月1,200分までの文字起こしが可能となり、年間契約では155ドル（割引前）の費用が発生します。現在は、79ドルの特別価格で提供されています。

また、追加の文字起こし時間（6,000分）を個別に購入することも可能です。この追加分はアクティベーションから24か月間有効で、通常価格は149.50ドルですが、ブラックフライデー中は89.99ドルの割引価格で提供されています。

PLAUDに専用デバイスは本当に必要なのか？

PLAUDの最大の特徴は、専用のハードウェアを購入し、さらにオンラインのサブスクリプションを契約しなければ、十分な機能を活用できないという点です。しかし、現代のスマートフォンには標準で録音機能が搭載されている中で、わざわざ別の音声録音機を購入する必要があるのでしょうか？ 

PLAUDはウェアラブルデザインで持ち運びやすく、音声録音に特化して設計されているため、スマートフォンよりも高品質な録音が期待できます。さらに、通常の通話はもちろん、WhatsAppなどの音声通信アプリでの会話も録音可能であることは大きな強みです。 

とはいえ、そこまでして専用デバイスを導入する必要があるのか。「ハードウェアを買わなくても、優れた文字起こしソフトウェアやAIアシスタントは他にも存在するのではないか？」という問いです。 

そこで次に、よりコストを抑えて高精度な文字起こしが可能なPlaud代替ツールを5つご紹介します。これらはさまざまなタイプの製品を含み、最初の2つは物理デバイスを必要としないAI会議アシスタント型ツールです。ファイルのアップロードによって会話を分析できるほか、会話インテリジェンスの深さも強みとしています。

より手頃に文字起こしを実現できるPlaud代替ツール5選

1.tl;dv

「tl;dv（too long; didn’t view）」は、PLAUDとは異なる方向性で注目を集めているAI会議アシスタント型の文字起こしツールです。PLAUDのようなファッショナブルな録音デバイスは備えていませんが、AIの機能性においては大きく上回る実力を持っています。

手元に録音用デバイスを別途用意したい場合は、自分に合った高音質の音声記録ツールを選び、それで録音したデータをtl;dvにアップロードするだけです。たったそれだけで、高度なAIによる文字起こし・分析・自動化を利用できます。多少手間はかかりますが、録音品質を自由にコントロールできるうえ、AIの精度や業務効率は大幅に向上します。

では、具体的にtl;dvのAIはPLAUDと比べて、どのように優れているのでしょうか？たしかにPLAUDは、文字起こし・要約・マインドマップの生成といった機能を備えています。しかし、tl;dvは基本機能をすべて無料で提供しています。PLAUDの追加6,000分プランが149.50ドルかかるのに対し、tl;dvでは無制限の文字起こし・AI要約・ノート機能が無料で利用可能です。

さらに、tl;dvは特にマネージャー層に向けた業務支援機能に強みを持っています。例えば、営業マネージャーであれば、チームのパフォーマンスを把握するための定期レポートを自動で受信できるよう設定可能です。「どんな反論があり、メンバーがどう対応したのか」といった情報も、特定のキーワードや発言者をもとに抽出できます。 

このようなカスタムレポートは営業チームに限らず、あらゆる部門で活用可能です。参加者やトピック、会議タイトルなどで絞り込めるスマートフィルター機能もあり、複数の会議から必要なデータを自動で収集。タイムスタンプ付きで詳細なレポートを生成し、該当箇所の録画に即アクセスできるという利便性は、PLAUDにはない強力な武器です。

この機能は、tl;dvが提供するもう一つの強力な特徴である「マルチミーティング解析機能（multi-meeting intelligence）」と深く関係しています。tl;dvのAIは、1つの会議だけでなく、複数の会議を同時に横断的に分析し、傾向やパターンを抽出することが可能です。これにより、重要な意思決定につながるインサイトを得られます。

また、tl;dvには話者分析ダッシュボード（speaker analytics dashboard）が搭載されていて、営業チームのスキル向上にも大いに役立ちます。話す／聞くの比率、平均的な発言の長さ、フィラー（「あの〜」「えーと」など）の使用頻度といった基本的な指標を可視化することで、各メンバーが自身のパフォーマンスを振り返るきっかけになるだけでなく、営業マネージャーが具体的な改善指導を行う材料としても活用できます。

さらに、tl;dvではミーティング要約用テンプレートも用意され、HR（人事）・CS（カスタマーサポート）・営業など、さまざまな部署で使えるフォーマットが揃っています。営業チーム向けには、BANT・SPIN・MEDDICといった有名な営業プレイブックテンプレートがすぐに利用できるうえ、自由にカスタマイズや新規作成も可能です。加えて、話者分析ダッシュボード上では、営業メンバーがどれだけプレイブックに沿って行動しているかを確認でき、営業戦略の最適化に直結する実用的なフィードバックを得られます。

最後に、tl;dvは異なるプラットフォーム間の業務を自動化することで、日々の業務フローを大幅に効率化できます。PLAUDでも会話の要約は可能ですが、tl;dvでは要約に加えて分析も行い、さらにミーティングノートを自動でドキュメントツールやCRM、タスク管理アプリへ同期することが可能です。

実際、tl;dvは5,000以上の外部アプリケーションと連携でき、社内で使用しているあらゆるプラットフォームに会議内容をスムーズに同期できます。さらに、CRMの構成に合わせてオリジナルのミーティングノートテンプレートを作成しておけば、各会議の要点が自動的に対応するフィールドに入力され、手作業の必要は一切ありません。このような即時かつ柔軟な自動化機能により、多くの企業がAIツールを業務に欠かせない存在と捉えるようになっています。事実、5社中4社が「AIを事業計画の重要な要素」として認識しているという調査結果もあります。

tl;dvのメリット

  • AI統合機能が無料： 高性能なAIを活用し、会議の要約、ノート作成、話者識別をすべて自動で実行できます。
  • 多言語対応の文字起こし・翻訳： Zoom、Microsoft Teams、Google Meetの会議内容を40以上の言語に即時翻訳可能で、7言語のローカライズにも対応し、グローバルチームに最適です。
  • 驚くべき無料プラン： Zoom、MS Teams、Google Meetの会議録画と文字起こしを無制限で利用できます。
  • 直感的で使いやすいUI： 洗練されたデザインにより、初心者から上級者までスムーズに操作できます。
  • マルチミーティング解析： 複数の会議から得たデータをまとめ、定期レポートとして自動送信することが可能です。
  • 営業チームの育成支援： 営業通話の内容から得られるインサイトを活用し、反論対応の改善やプレイブックの活用を通じてコーチング戦略を最適化できます
  • タイムスタンプ＆タグ機能： 会議の重要箇所にタイムスタンプを付けてすぐにアクセス可能で、特定の発言に同僚をタグ付けして通知を送ることもできます
  • 5,000以上の外部ツールと連携： Notion、Slack、HubSpot、Salesforceなど5,000以上のプラットフォームと統合し、会議の要点を自在に共有できます。
  • カスタム会議テンプレート: 会議テンプレートを作成・編集し、AIがあなたの望む形でノートを取るようにします。これらのテンプレートは、選択したCRMのフィールドを使用して直接同期できます。
  • 会議ハイライト・クリップ作成： 録画ライブラリから重要部分だけを抽出し、要点を凝縮した動画として活用できます。
  • スマート検索機能付きライブラリ： 録音データの文字起こし内容からキーワード検索が可能で、目的の情報にすばやくアクセスできます。
  • 同時会議の録音と文字起こし： 複数の会議を同時に録音・文字起こしできるため、ダブルブッキングや多忙なスケジュールにも柔軟に対応できます。

tl;dvのデメリット

  • 対応プラットフォームに制限あり： 現時点ではWebexおよびBlueJeansには対応しておらず、これらのプラットフォームを利用している企業では導入が難しい場合があります。
  • 売上インテリジェンス機能が未搭載： 営業支援機能は充実していますが、売上予測や収益分析といったレベニューインテリジェンス機能はまだ実装されていません。
  • 物理デバイスがない： PLAUDとは異なり、tl;dvはソフトウェア専用のツールです。オンライン会議への自動参加や録音ファイルのアップロードは可能ですが、音声録音機としてのハードウェア機能は持っていません。

料金プラン

tl;dvの有料プランは、1ユーザーあたり月額18ドルから利用可能です。このプランでは、5,000以上の外部ツールとの連携、無制限の「Ask tl;dv（AI質問機能）」、複数会議にまたがるレポート作成機能など、さまざまな高度機能が解放されます。

さらに上位のBusinessプラン（月額59ドル／ユーザー）では、営業チーム向けのプレイブック活用状況の可視化、AIによる営業コーチング、反論対応支援、話者別の傾向分析といったAI営業支援機能が提供され、営業現場での活用度が大きく高まります。

なお、無料プランも用意され、基本機能を試すのに最適です。実際に使用してみて、自社に適しているかどうかを検討できます。また、地域によっては有料プランが最大40%割引になるケースもあるため、導入前に公式サイトで確認することをおすすめします。

無料プランで利用できる主な機能
  • 無制限のビデオ録画と文字起こし： Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsの会議を無制限で録画・文字起こしできます。
  • 主要ビデオ会議ツールの録音対応： Google Meet、Zoom、MS Teamsの録音・分析に対応しています。
  • 40言語以上の文字起こし対応： グローバルなチームにも適した多言語対応機能を搭載しています。
  • 無制限のAI要約： 会議の重要ポイントをAIが自動で抽出・要約します。
  • 10回分のAIミーティングノート作成： 議事録をAIが生成し、構造的な要約が可能です。
  • 10回分の「Ask tl;dv」AI質問機能： AIに会議内容を質問してインサイトを得られます。
  • 10回分のAIマルチミーティングレポート： 複数の会議を横断したレポートをAIが生成します。 
  • Slack・メール・カレンダー連携： 主要な業務ツールと自動で同期可能です。
  • タイムスタンプとハイライト設定： 会議の重要箇所を簡単にマークして後からすぐに確認できます。
  • クリップの作成と共有： 会議録画から重要な場面を抜き出してチームと共有できます。
  • 自動話者識別機能： 誰がどの発言をしたかをAIが自動的に判別します。
  • 月月3回のファイルアップロード： 録音済みの音声・映像ファイルをアップロードして分析できます。

tl;dvのすべてのプラン内容については、こちらをご参照ください。

tl;dv vs PLAUD

tl;dvとPLAUDは、厳密には直接的な競合製品ではありません。最大の違いは、PLAUDが物理デバイスによる音声録音機能を備えている点です。PLAUDはオンライン会議に参加するためのインテグレーションを必要とせず、そのまま会話を録音できます。

ただし、PLAUD NOTEにはプライバシーに関する懸念点も存在します。それでも全体としては優れた録音ガジェットですが、AI機能は限定的で、サブスクリプションも個人利用を前提とした内容にとどまっています。高度な分析機能は搭載されておらず、文字起こし時間の追加料金も非常に高額で、ビジネス用途にはやや現実的ではありません。

一方、tl;dvはプレミアム級の無料プランを提供し、文字起こし時間やAI要約が無制限に利用できます。また、PLAUDでは対応していないビデオ録画機能も備えていて、特に営業現場では大きなアドバンテージとなります。顧客のボディランゲージを視覚的に把握できることで、反論対応の精度が格段に向上する場面も少なくありません。

tl;dvは、営業コーチング機能、複数会議の横断分析（マルチミーティングインテリジェンス）、AIレポート作成、ビデオ録画、そして圧倒的な無料プランといった機能が充実し、PLAUDの代替ツールとして非常に有望な選択肢です。また、無料プランでも最大5件までファイルをアップロードでき、有料プランでは無制限にファイルを登録可能なため、「録音デバイスはPLAUDを使い続けたいが、ソフト面は乗り換えたい」というニーズにも対応できます

2.Otter.ai

Otter新しいホームページ

Otterは、PLAUDの代替ツールとして非常に優れた選択肢のひとつであり、AI会議アシスタントとして高く評価されているプラットフォームです。仮想会議の内容をリアルタイムで文字起こしし、タイムスタンプやハイライト、注釈の追加によって、チーム内での情報共有や編集作業もスムーズに行えます。

Otterはジャーナリストやメディア関係者、大学関係者など、個人利用が多いプロフェッショナルにも広く利用されていますが、チーム単位での活用にも対応しています。近年では、営業支援向けの新機能や、複数の会議内容を横断的にサポートするAIチャットボットも追加され、ビジネス用途にも幅広く適用できるようになりました。

無料プランでは基本的な機能を試すことができ、有料プランに移行すれば、文字起こし時間の無制限利用やビデオ録画機能が解放されます。ただし、対応言語は英語・フランス語・スペイン語の3言語のみで、多言語対応が必要なチームには不向きな点もあります。 

とはいえ、Otterならではのユニークな機能も多数あります。例えば、フィラー（無意味なつなぎ言葉）を自動で除去する機能により、文字起こしが読みやすくクリアに仕上がります。また、カスタムボキャブラリー機能を使えば、自社独自の専門用語や略語、業界用語をあらかじめ学習させておくことができ、会議後の手動編集の手間を大幅に削減できます。さらに、Otterはリアルタイムでの文字起こし表示にも対応し、会議中に何が話されたのかをその場で確認できるのも大きな強みです。

Otter.aiのメリット

  • カスタムボキャブラリー機能： 業界特有の専門用語や略語を事前にAIへ登録することで、文字起こしの精度を高められます。
  • リアルタイム文字起こし： 会議中に発言内容が即座にテキスト化されるため、情報を即時に確認したいユーザーにとって非常に便利です。
  • フィラー（つなぎ言葉）の自動除去： 「えー」「あのー」といった不要な言葉を自動で取り除き、読みやすい文字起こしを実現します。
  • Otter AIチャット機能： 録音済みの会議内容をもとに、AIに質問して即時に回答を得られます。
  • CRMとのノート同期： 会議ノートを好みのCRMへ自動で同期できるため、手作業によるアップロードの手間を大幅に削減できます。
  • 同時会議の記録と文字起こし： 最大3件までの会議を同時に録音・文字起こしでき、スケジュールが重なっても対応可能です。
  • マルチミーティング分析： 定期レポートの自動生成には非対応ですが、複数の会議から横断的にインサイトを抽出することが可能です。

Otter.aiのデメリット

  • 対応言語が限定的： 利用可能な言語は英語、フランス語、スペイン語のみで、多言語対応を求めるユーザーには不向きです。
  • ビデオ録画はエンタープライズ限定： ビデオ会議の録画機能はEnterpriseプランでのみ利用可能で、他のプランでは提供されていません。
  • クリップやリール機能がない： 会議の一部を短く切り出して共有できず、毎回全文の文字起こしを共有しなければならないため、不便さを感じる場面があります。
  • スマートフィルターが非搭載： 発言者やトピックなどで会議内容を絞り込むスマート検索機能がないため、特定の場面を見つけにくいという課題があります。
  • 録音データのダウンロードが不可： 録音ファイルをローカルに保存できず、自社のストレージへバックアップしたい場合には不便です。
  • 売上インテリジェンス機能が未搭載： 営業成果の分析や収益に関するインサイトを提供するレベニューインテリジェンス機能は備わっていません。

料金プラン

Otterの有料プランは、年間契約時で1ユーザーあたり月額8.33ドルから利用可能です。このプランには、カスタムボキャブラリー機能や話者タグの追加機能が含まれますが、1回の会議あたりの文字起こしは90分まで、月間合計は1,200分までと制限があります（この点はPLAUDと同程度です）。また、毎月最大10件までの音声・動画ファイルのインポートも可能です。

上位のBusinessプラン（月額20ドル／ユーザー）では、利用状況の分析機能、優先サポート、最大3つの会議への同時参加が可能となり、月間文字起こし上限も6,000分まで拡張されます。 

最上位のEnterpriseプランでは、ビデオ録画や営業支援機能のほか、SSO（シングルサインオン）対応や高度なセキュリティ・コンプライアンス管理が含まれています。料金は個別見積もり制となっていて、営業担当との相談が必要です。

無料プランで利用できる主な機能
  • AI会議アシスタント機能： 会議をリアルタイムで録音・文字起こし・要約するAI機能が利用可能です。
  • 英語・フランス語・スペイン語での文字起こしと要約： 多言語対応により、グローバルチームにも一定の対応力があります。
  • Otter AIチャット：Otter やチームメイトとライブでチャットし、ミーティングでの質問に答える。
  • チームメンバーのワークスペース招待： 同じワークスペースにチームメンバーを追加し、共同作業が可能になります。
  • Zoom、MS Teams、Google Meetと自動連携： 主要なオンライン会議ツールと連携し、会議ノートを自動で作成・共有します。
  • 月300分の文字起こし制限（1会議あたり最大30分）： 無料プランでは、1カ月あたり最大300分、1会議あたり30分まで文字起こしが可能です。
  • 音声・動画ファイルのインポートは一生涯で3件まで： 無料ユーザーは、生涯に3件まで音声・映像ファイルをインポートして文字起こしできます。

Otter 対プラウド

Otterは、物理デバイスなしでオンライン会議やアップロードしたファイルの文字起こしができるテキスト音声変換アプリです。録音専用のハードウェアが不要な方にとっては、PLAUDの代替ツールとして有力な選択肢となります。 

Otterでは、月6,000分の文字起こしが可能なプランも用意され、これはPLAUDの最大1,200分と比較して大きな差があります。チーム単位で多くの会議を録音・文字起こしする場合、Otterの方がコストパフォーマンスに優れています。

なお、Otterと、本記事で紹介しているPLAUD代替ツールの中でも特に評価が高いtl;dvとの詳しい比較は、以下のガイド記事をご覧ください。
Otter vs tl;dv 徹底比較ガイド 

3.ヒドック

ヒドックホームページ

もし、GPT連携型の文字起こしソフトと同期する物理デバイスを好むのであれば、Hidockは最適な選択肢となるかもしれません。PLAUDのように携帯性には特化していないものの、デスク上に常設したくなるような多機能ドッキングステーションです。

Hidockは、11種類の機能を備えた未来型のドッキングステーションです。スマートフォンの高速充電、複数デバイスとの接続、SDカードの読み書きによるノートPCのストレージ拡張などに対応し、ノートPCへの給電も可能です。さらに、通話用のマイク兼スピーカーとしても利用できます。 

通話中は双方向ノイズキャンセリング機能により、常に高品質な音声を保ちます。そして魅力的なのはここからで、すべての通話や会議を自動で録音・文字起こし・要約してくれる点。しかも、このAI文字起こし機能は生涯無料で提供され、PLAUDの89.99ドルの追加文字起こしパックとは一線を画します。

さらにHidockには、専用アプリ「HiNotes」の無料サブスクリプションも付属しています。このアプリを使えば、会議ノートの整理や、保存された会話の検索もスムーズに行えるため、ビジネス用途にも非常に実用的です。

Hidockの主なメリット

  • 11-in-1ドッキングステーション： スマートフォン、PC、外部デバイスなど複数のガジェットを1台にまとめて接続できます。
  • 超高速充電対応： スマートフォンやノートパソコンを高速で充電できるため、業務効率を損なわずに使用できます。
  • 双方向ノイズキャンセリング機能： 自分側と相手側の両方の背景ノイズを除去し、常にクリアな音声通話を実現します。
  • GPT-4対応の生涯無制限文字起こし： Hidockは、GPT-4.0ベースの文字起こし機能を無制限・永久無料で提供しています。

Hidockの主なデメリット

  • 携帯性に欠ける： 室内での移動は可能ですが、日常的に持ち歩くには不向きなサイズと設計です。
  • 会話インテリジェンス機能が不足： 会議の文字起こしと要約は可能ですが、戦略的意思決定に役立つような深い分析機能は搭載されていません。
  • 営業支援機能が非搭載： 売上向上を目的とした営業特化型の機能は用意されておらず、営業チーム向けの活用には課題があります。
  • 外部ツールとの連携が弱い： Proメンバーシップに限定的な連携機能はありますが、CRMなどに会議ノートを同期する場合は手動対応が必要です。

料金プラン

現在、Hidockには「Hidock H1」と「Hidock H1E」の2モデルが展開されています。H1Eはコンパクトサイズで、8-in-1のドッキングステーション機能を備えたモデルです。通常価格はH1が388ドル、H1Eが329ドルですが、現在はブラックフライデーセールの対象で、40%以上の割引が適用されています。

Hidock専用ソフトウェア「HiNotes」のサブスクリプションは、やや異なる仕組みを採用しています。H1またはH1Eのいずれかを購入した場合は、文字起こし・ノート作成・要約機能を無制限に利用できる無料会員権が自動的に付与されます。一方で、Hidockを所有していないユーザーがHiNotesを利用する場合には、年間99ドル（1年）、189ドル（2年）、288ドル（3年）のいずれかのプランを購入する必要があります。

さらに、HiNotesには「Pro Membership」という上位プランも用意されていて、翻訳機能や、Notion・Googleドキュメントといった人気ドキュメントツールとの連携機能が利用可能になります。このプランでは、優先サポートも提供されます。料金については、次に詳しく紹介します。

  • 1,200分ごとの利用：12.99ドル
  • 12,000分ごとの利用：119.99ドル
  • 1年間無制限プラン：399ドル
  • 3年間無制限プラン：899ドル

ヒドック対プラウド

HidockとPLAUDはいずれも、会話の録音および文字起こしが可能なAI会議アシスタントツールです。どちらも会議内にボットを参加させて、ほぼすべての通話を録音できる点が共通しています。ただし、どちらも会話インテリジェンス（対話内容の深い分析機能）には限りがあるという点も共通しています。

両者の大きな違いは、その「形態」にあります。PLAUD NOTEは非常に薄く軽量で、持ち運びやすく、身に着けたりスマートフォンに取り付けたりできる設計。これにより、外出先でも一日中あらゆる会話を録音できる自由度の高さが魅力です。一方、Hidockはデスク上に設置して使うことを前提とした設計であり、多機能なドッキングステーションとしての役割を果たす一方で、双方向ノイズキャンセリングや生涯無制限の文字起こし機能といった付加価値も備えています。

最終的には、ユーザーの利用スタイルに応じた選択が求められます。外出先や移動先で録音したい場合には、PLAUDの携帯性が有利です。一方、デスク上での業務を中心に据え、必要に応じてデスク間での移動も可能な範囲で構わないという方には、機能性とコストパフォーマンスの両面で優れたHidockが非常に魅力的です。

4.フォケースREC

フォケースRECホームページ

Focase RECは、PLAUDと直接競合する録音デバイスで、ほぼ同じ機能を備えつつ、より手頃な価格で利用できる可能性のある代替ツールです。スマートフォンに直接取り付けられる小型のマグネット式デバイスで、携帯性にも優れています。ハードウェアを持たないtl;dvやOtterとは異なり、携帯性に欠けるHidockとも異なる点から、Focase RECはPLAUDに最も近い設計思想を持つ製品と言えるでしょう。

ただし、PLAUDと同様にプライバシー面での懸念が伴います。Focase RECの販売ページでは、「iPhoneの新しい録音・文字起こし機能では録音中であることが相手に通知されるが、本製品を使えばそれを避けられる」と明言しており、これは国や地域によっては違法行為に該当する可能性がある点に注意が必要です。

Focase RECの動作原理は、PLAUDと同様。スマートフォンの振動を検知して通話を録音し、その音声データをワイヤレスでスマートフォンに送信、自動で文字起こしと要約を生成する仕組みです。さらに、PLAUDの2倍となる600分の文字起こしが利用できる永久無料プランが用意され、本体価格はPLAUD NOTEのほぼ半額という点が大きな魅力です。

ストレージはPLAUDと同様に64GBを搭載し、すべてのスマートフォンモデルと互換性があります。また、Hidockの機能を取り入れたデュアルマイクによるノイズキャンセリング機能も備え、PLAUDよりも明瞭な音声記録が可能です。文字起こしの精度は、おおよそ92%〜98%の範囲とされています。

Focase RECの主なメリット

  • 小型・軽量で携帯性に優れている： Focase RECは厚さ7mm・重量28gと非常にコンパクトで、持ち運びが簡単です。
  • あらゆる会話を録音可能： 電話でも対面でも、さまざまな会話を高品質に録音できます。
  • 64GBのストレージを搭載： 十分な録音データを保存できる容量があり、長時間の使用にも対応します。
  • 無料プランが充実： 毎月600分の文字起こしが無料で利用でき、PLAUDの2倍に相当します。
  • 高い文字起こし精度： 文字起こしの精度は約92%とされ、実用性の高い結果が期待できます。
  • 100以上の言語に対応： 多言語の音声にも対応しており、グローバルな環境での活用にも適しています。

Focase RECの主なデメリット

  • プライバシーへの懸念： Focase RECは、iPhoneが通話録音時に相手に通知を行う仕組みを回避できる点を明確に打ち出し、倫理的・法的な問題を引き起こす可能性があります。
  • 会話インテリジェンスの欠如： 要約や文字起こしは可能ですが、会話の関連性を分析したり、複数の会議を横断して洞察を得るような高度なAI機能は備えていません。
  • 営業支援機能がない： FocaseのAIは営業パフォーマンスを向上させるレベルには達しておらず、営業チーム向けの活用には不向きです。
  • 拡張プランが存在しない可能性： 無料プランで600分の文字起こしが利用できますが、上限を超えた場合に追加分を購入できる仕組みは現時点で確認されていません
  • 手動でのストレージ管理が必要： ストレージが満杯になると、ユーザーが手動でファイルを削除する必要があります。
  • ユーザー体験の質が低い： 製品自体は便利とされる一方で、操作性やUIに関して不満の声が多く見られます。
  • カスタマーサポートに対する不信感： サポート対応の不十分さや、プライバシー侵害の疑いがユーザーから指摘されています。

料金プラン

Focase RECの標準価格は129ドルですが、現在開催中のブラックフライデーセールでは79ドルで購入可能となっています。 

AI機能については、毎月600分まで文字起こしが利用できる無料会員プランが用意されていて、これは永久に継続される無料特典です。文字起こしの精度は最大92%、102言語に対応しています。さらに、複数の要約テンプレートが用意され、重要なポイントを迅速かつ整理された形でまとめることが可能です。

Focase RECとPLAUDの比較

Focase RECは、本リストで初めて登場するPLAUDの直接的な競合製品。機能面ではほぼ同等でありながら、無料プランの充実度においてはFocase RECが優れています。ただし、ユーザー体験（UX）に関しては改善の余地があるとの指摘も見られます。

両ツールとも、カスタマーサポートに関する不満の声が一部のユーザーから挙がっているほか、高度なAI機能や会話インテリジェンス（Conversational Intelligence）については、tl;dvのようなツールと比較すると、搭載されていない点が共通しています。それでもなお、「録音デバイスとしての携帯性を持ちつつ、文字起こしや要約機能も搭載された音声記録ツール」を探している方にとって、現時点で市場に存在する主要な選択肢はPLAUDとFocase RECの2つと言えるでしょう。

5. Mobvoi AI Recorder

モボAIレコーダーホームページ

Mobvoi AI Recorderは、クリアな音声品質と高精度な文字起こし性能を兼ね備えた、PLAUDの有力な代替ツールのひとつです。Focase RECと同様に物理デバイス型の競合製品でありながら、デュアルマイクのノイズキャンセリング機能や、高度な自動ゲイン制御（AGC）技術を搭載。さらに、WiFi接続により1時間分の音声をわずか1分でスマートフォンへアップロードできるなど、処理速度にも優れています。

デバイスを購入すると、1年間のAI文字起こしサービスが無料で付属します。このサービスでは、音声の文字起こしに加えて、要約、整理、キーワード検索による内容の迅速な確認が可能です。

ストレージは、16GB（約500時間分の録音）に加え、200時間分のクラウド保存にも対応。数百回分の会話を記録・保管するのに十分な容量があります。文字起こし後は、内容を自由に編集・エクスポートすることも可能です。

なお、本体サイズはPLAUDやFocase RECよりもやや大きめであるため、スマートフォンに直接取り付けることは難しいです。しかし、マグネットやクリップが付属し、ノートパッドや磁気面への取り付けが可能です。そのため、ポケットには収まるサイズのため、携帯性も十分に確保されています。

Mobvoiの主なメリット

  • 軽量かつ携帯性に優れている： 本体重量はわずか20gで、ポケットに入れて持ち運べるほか、ノートや金属面にも簡単に取り付け可能です。
  • 高速なアップロード処理： WiFi接続時には、1時間分の会議録音をわずか1分で文字起こしに変換できます。
  • あらゆる会話の録音が可能： オンライン・オフラインを問わず、どこでも簡単に会話を録音できます。
  • 高精度な文字起こし性能： Mobvoiは最大94%の文字起こし精度を誇り、実用性の高いAI記録ツールです。

Mobvoi の主なデメリット

  • 会話インテリジェンス機能がない： 会話から洞察を得るような高度なAI分析機能は搭載されていません。
  • 営業支援機能が未搭載： 営業チームのパフォーマンス向上をサポートするような専用機能は用意されていません。
  • 価格情報が不明確： 製品本体や文字起こしサブスクリプションに関する価格が、公式サイト上で明示されていません。

料金プラン

Mobvoi AI Recorderの価格は、現時点では公式に公開されておらず、詳細は不明です。現在は在庫切れの状態であるため、今後の価格や仕様については変更の可能性があります。一般的には、初年度の無料AI文字起こしメンバーシップが終了した後、年額69.99ドルでサブスクリプションを継続する必要があるとされていますが、こちらも正式なアナウンスがあるまでは確定とは言えません。

Mobvoi AI RecorderとPLAUDの比較

Mobvoi AI RecorderとPLAUDは、いずれも日常の会話を手軽に録音できるハンディタイプの録音デバイスです。PLAUDはよりコンパクトで、スマートフォンに磁力で取り付けたり、ピンやネックレスのように身に着けたりできるため、携帯性や目立ちにくさに優れています。一方で、Mobvoiはやや大きめのサイズで、より従来型のレコーダーに近いデザインです。

文字起こし機能に関しては、Mobvoiはデュアルマイクのノイズキャンセリング機能を搭載し、よりクリアな音声から高精度な文字起こしが期待できます。ただし、PLAUDは業界内での知名度が高く、公式サイトにもより詳細かつ最新の情報が掲載されている点が強みです。 

また、PLAUD NOTEは64GBのストレージを備え、Mobvoiの16GBと比較して4倍の容量があるため、長時間の録音や大量のデータ保存に適しています。さらに、バッテリーの持続時間についてもPLAUDの方が優れているとされています。それでもなお、Mobvoi AI Recorderは、PLAUDと機能が非常に近く、信頼性も高いことから、「PLAUDからの乗り換え候補として有力な代替ツール」のひとつに挙げられます。

結局どのPLAUD代替ツールが最適なのか？

PLAUDは、ハードウェアの録音デバイスとソフトウェアの文字起こし・要約機能が一体となった数少ないツールとして、いまだに明確な競合が少ない存在です。多くの録音ツールや会議アシスタントは、そのどちらか一方に特化しているケースが大半。PLAUDが両方を兼ね備えているからこそ、多くのユーザーに選ばれてきました。

そのPLAUDに直接挑む存在としては、Focase RECとMobvoi AI Recorderが挙げられます。しかし、これらはPLAUDと同等の機能は備えているものの、明確な差別化要素には欠ける部分があります。一方で、Hidockはデスク据え置き型のPLAUD代替ツールとして注目されていますが、携帯性というPLAUDの最大の魅力をカバーしきれていない点がネック。自宅やオフィスに常設して使うには便利ですが、いずれも「録音＋文字起こし＋要約」以上の価値は提供していないのが実情です。

これに対し、Otterは一歩進んだ機能として、限定的ながら会話インテリジェンスや複数会議にまたがる分析機能を搭載しています。簡易的な営業支援機能や、会議データから即座に回答を得られるAIチャットボットも利用可能です。ただし、物理的な録音デバイスはなく、Otterをオンライン会議に招待するか、録音ファイルを手動でアップロードしなくてはいけません。

さらにその上を行くのが、tl;dvです。tl;dvはOtterの全機能を網羅しつつ、より精度の高いマルチミーティング分析や、特定トピックに特化した定期レポートの自動生成など、会議活用のレベルを大きく引き上げるAI会議アシスタントです。また、営業現場に特化した反論処理のアドバイスやプレイブック監視機能など、実用的な営業支援機能も豊富に備えています。 

tl;dvは、PLAUDのような物理的な録音デバイスを付属していません。しかし、5,000以上の外部ツールと連携可能であるため、文字起こしデータをそのままCRMやプロジェクト管理ツール、ドキュメント作成プラットフォームに自動連携できる点は大きな強み。これはビジネス現場において極めて重要な要素であり、業務の自動化や効率化を通じて、より生産的な時間の使い方を実現できます。

最終的にどのPLAUD代替ツールを選ぶべきかは、あなたのニーズ次第。PLAUDの「ガジェットとしての魅力」に惹かれているのか、それとも「文字起こしデータをビジネスに活用したい」のか。どちらを重視するかによって、最適な選択肢は変わってきます。